大人より、子供たちにこそ伝えたいの続き。
ムスメは小5の時に心の調子を崩し、別室登校をしていました。
吹奏楽部に入っていたけど、学校へ行き渋るようになるとだんだん部室からも足が遠のき、5〜6年生の間に練習に参加したのは数える程度。
演奏会や発表の場も、何度か見送りました。
今にして思えば、部室(といっても音楽室のような造りの教室でしたが)という狭い空間で大人数の中で過ごすことは、ムスメにとっては相当なプレッシャーだったんだと思う。
4年生の頃は、我慢していたんだろうか。
でも中学に入って、カッコいい先輩に憧れて入部した剣道部。
痛いとか、厳しいとか、大きな声を出さなきゃとか、いろんな可能性をちゃんと考えて、それでも良い。剣道をやりたい。頑張れる。と言ったムスメ。
その言葉通り、弱音を吐いたこともあったけど今まですごく頑張ってきた。
学校での生活のことを考えて練習を休む事もあるけど、錬成会、別の中学の剣道部の子たちとの合同練習、大会、泊りがけの合宿、遠征、全部参加してきた。
学校へは行けない・行きたくなくても、剣道の練習や行事には参加してきた。
『家に閉じこもっているより、こうやって外に出れる事は良いことだよ。』
『何か(この時の場合は剣道)やりたいと、自分で考えて行動できるようになって良かった。』
と、剣道のお母さん達は言ってくれた。
特に、6年生の1番底辺の頃をよく知ってるお母さんが、ムスメの頑張りを認めてくれる。
部長くんのお母さん(自身も剣道経験者)も、
『すごく楽しそうにやってると思うよ。体の動きも良いし、嫌々ならあんな風には出来ないと思う。』
と、見守ってくれている。
ありがたいし、嬉しく思う。
部活動も学校生活の一部ではあるけれど、それとはちょっと切り離して、ムスメちゃんはここでならこんなにも頑張れている、自分を出せていると、認めてもらえた。
これは出来ないけれど、これならやれる。
ここまでなら、なんとか頑張れる。
そういうラインがみんなにあって、でも、どこで線引きされるかは、人それぞれだと思う。
みんなが出来るのに自分だけ出来ない。
みんなやってるのにアイツだけやらない。
そうではなくて、自分が出来ることを精一杯頑張って、頑張った自分を認めてあげることが、大事なんじゃないかなと思う。
アイツはみんなと同じようにやってないけど、これは頑張ってたな。ここまでは一緒にやれていたよね。と、受け入れてくれたら嬉しい。
そういう考え方が、学校に広まったら良いなと、思っている。