Googleは、Chrome OSの最新安定版となるChrome OS 78をリリースしました。バージョン76で追加された仮想デスクトップ機能がさらに使いやすくなったほか、Click-to-callなど新機能も追加されています。
まず仮想デスクトップ機能ですが、これまでデスクトップの追加や切り替えには、一度タスク一覧(概要モード)を表示する必要がありました。しかしバージョン78では、この操作を便利にするキーボードショートカットが追加されています。
仮想デスクトップの作成 : 「Shift」+「検索」+「=」
仮想デスクトップの切り替え : 「検索」+「]」/「[」
- 仮想デスクトップ間のウィンドウの移動 : 「Shift」+「検索」+「]」/「[」
また、デスクトップ版Chrome 78で追加されたClick-to-callにも対応しました。これは、Chromeで表示している電話番号リンクをAndroidにシェアし、そちらから発信できる機能です。電話番号を打ち直す手間がなく、掛け間違いも防げます。
このほか、互換性のあるプリンタがセットアップ不要でリストに表示されるようになり、「Ctrl」 + 「P」でプリンターを選択するだけで印刷が完了します。よく使うプリンターがある場合には、「設定 > デバイス > プリンタ」からデフォルトとして保存も可能です。
最後に、電源ボタンの長押しで表示されるメニューの中に、フィードバックのショートカットが追加されました。不具合や意見などを簡単に送信可能となっています。
新機能の追加もありますが、全体的には使い勝手の向上が主な内容となっており、Chrome OSが成熟期に入っている様子が伺えます。日本ではまだシェアが低いChrome OSですが、Pixelbookの投入など、なんらかのテコ入れが欲しいところです。