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【羽ばたけ中部勢】ボウリング16歳・近藤菜帆は元チアドラキッズ ダンスから転身 全日本ユース初選出「日本で、世界でタイトル獲得を」2019年11月5日 16時22分
キッズダンスから、ボウリング界の有望株へステップアップ! 名古屋グランドボウルの近藤菜帆(16)=愛知県立三好高1年=は本年度、JBC全日本ユースナショナルチームに初選出されるなど実力を伸ばし、プロ、アマ問わないオープン大会でも結果を出した。練習時間を重ね、さらなる大舞台を目指して“ボウリング漬け”の日々を送っている。 3日間27ゲームを戦ってこその、手応えと反省を味わった。日本最大級の第42回STORMジャパンオープン選手権(1~4日、愛知県稲沢市)で、3度目の挑戦で上位8人の決勝ラウンドに進出した。最後は握力が落ち、精神的な疲れもあって敗れたが、経験で勝る強豪のプロ、アマとも伍(ご)した。 「決勝ラウンドで先輩方と戦えたのは素直にうれしいけど、もうちょっと練習が必要だった。(他メンバーには)あなたは敵にならないわ、というような迫力があった」 平日でも毎日約3時間に及ぶ技術練習に加え、体の強化が成長につながった。ナショナルユースの合宿で、50キロのダンベルを背負ったスクワットなど練習法を学び、普段のメニューに取り入れた。ゲーム後半でも投球時に踏ん張りが利き、ボールのスピードも増した。 幼少期は踊りが好きで、ナゴヤドームのチアドラにも参加。転機は、小2で家族とボウリング場に遊びに行った時に訪れた。ダンス仕込みの柔軟なフォームの成果か、想像以上にピンが倒れた。その様子を見たプロボウラーから「センスがあるよ」と褒められた。 いざ競技を始めると、姉との対決が純粋に楽しかったが、徐々に競技の輪に魅了された。「大人とも関われるつながりが良かった。自分を成長させてくれる感じがしました」。とんとん拍子に全国大会出場が決まるなどのめり込み、ボウリングに絞った。 普段は学校まで約1時間半かけて自転車通学する16歳。競技以外の時間があれば、家族と旅行目的で日本各地へ足を運ぶことも多い。それでも「行った先で、絶対ボウリングしちゃうんです」。見つけたボウリング場を訪れ、レーンの感触を確かめるなど熱心だ。 実は全日本ナショナルユースは近藤にとって「夢」だった。思いのほか早く実現したため、次の目標を捉えた。「日本でタイトルをとって、海外でもタイトルを獲得できるようになりたい」。競技一筋で、成長曲線を描き続ける。 ▼近藤菜帆(こんどう・なほ) 2003(平成15)年6月3日生まれ、愛知県豊田市出身の16歳。160センチ、70キロ。右投げ。市立前林中学校を経て、愛知県立三好高1年。ハイゲーム300、ハイシリーズ767。主な成績は、19年NHK杯全日本選抜選手権4位、全国高校選手権3位、茨城国体少年女子団体戦優勝。
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