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2019.11.05
韓国でヤクルトが韓国発祥のように報じられている問題…「ヤクルトおばさん制度が原動力」
文=編集部
不買の火種を増やさぬためか
日韓関係悪化の影響で、韓国国内では日本製品の不買運動が続く。財務省が10月30日発表した貿易統計の確報によると、9月の韓国向けビールの輸出金額は前年同月より99.9%減。92.2%減だった8月より減少幅は拡大している。
ヤクルトが日本系企業だということをアピールすれば、日本のヤクルトのみならず韓国ヤクルトにも影響が出るだろう。
韓国外交関係者は次のように解説する。
「インターネット上では『日本発祥の商品と書かないのは、歴史の隠蔽だ』という批判もありますが、結果的に中央日報は『日本発祥』と書かないことでヤクルトが新たな不買ターゲットになることを防ぎ、韓国国内の無駄な火種を増やさなかったといえます。今月4日、文在寅大統領と安倍晋三首相の会談が実現しました。なんとか日本との関係再構築を図り、北朝鮮への急旋回を続ける文政権を止めたい韓国の保守派は、このチャンスを生かしたいと思っています。中央日報は保守系の新聞社です。
日本の一部報道で『韓国人はヤクルトを自国発祥と思っている』という指摘もありますが、韓国ヤクルトほどの大企業の設立背景や販売店制度を、中央日報が知らないということは絶対にありません。国内世論の問題もあって、大きな声では言えないけれど今回の『ヤクルト』の記事を通じ、『韓国と日本の産業界はとても密接な関係にある』と日本の読者にもほのめかしたかったのでしょう」
ヤクルトは全世界で飲まれている。韓国にも日本と同様にたくさんのファンがいる。日韓関係の悪化で、これ以上、両国の商品に影響が及ぶ事態は避けてほしいものだ。
(文=編集部)
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