男子プロゴルフツアーのHEIWA PGM選手権が7日から4日間、沖縄県恩納村のPGMゴルフリゾート沖縄(7226ヤード、パー71)で開催される。注目は、今季国内初戦となる地元出身の宮里優作(39)。開幕前日の6日、ここ2年間は主に欧州でプレーしてきた宮里は、来季は日本ツアーを拠点にする考えを明かした。
昨季のシーズン最終戦だった日本シリーズJT杯以来、約11カ月ぶりの日本での試合。宮里は「日程の都合がつかなかったとはいえ、ずいぶん遅い国内初戦ですね」と苦笑いを浮かべた。
2017年に日本ツアーの賞金王に輝き、翌年から本格的に欧州ツアーへ参戦した。ところが国内ツアーに10試合、海外では3試合のメジャー大会を含め20試合に出場した昨季は欧州ランキング103位。欧州ツアーに専念した今季も、26戦のうち予選落ちが16度で同169位と低迷した。
「(2月下旬に右足首を)ねんざしてスイングを崩した。手応えをつかめずに帰ってきた。来年は何も決まっていないが、ベースは日本に置こうと思っている」。日本ツアーに軸足を置き、日程の許す範囲で欧州やアジアの大会に出る考えだ。
今大会に備えて帰国すると、首里城が焼け落ちたという報道に接した。1992年11月に復元された時、12歳だった宮里は式典を見学。妻や娘にも見せたことがある。「世界遺産でもあるし、沖縄の歴史を伝えるもの。家族全員でショックを受けた」
沖縄県民が受けた衝撃は計り知れない。地元出身の宮里は「いいゴルフを見せることができれば」と少しでも県民を勇気づけるプレーを誓う。