日本人が知らない「トランプ大統領」の頭の中

大事なのはアメリカよりも「自分の損得」

「トランプファミリー・ファースト」で、アメリカ国民が被っている被害とは?(写真:picture alliance/getty)
「アメリカ・ファースト」を主張するトランプ大統領だが、気に入らないメディアや記者に対して「フェイクニュース」と罵倒したり、側近をイエスマンで固めるなど、自身の利益を優先する振る舞いが多く見られる。彼の行動原理とはいったい? 『大前研一 世界の潮流2019~20』から「トランプ大統領の本質」についてお届けする。

ドナルド・トランプ大統領は「アメリカ・ファースト」を主張して大統領選に勝利したが、就任後の彼の動きをみると、その実体は「ミー・ファースト」あるいは「トランプファミリー・ファースト」だということが明白だ。

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  • 溝澗正載60b42a2249e4
    トランプが大統領に選ばれたことはアメリカで民主主義が機能していることを示している。インテリより本能に従う人が多かったってこと。

    過去の価値観では選ばれない政治家であるが期待値が評価された結果に過ぎない。

    欠点も多いが、対中政策は評価されているのでは?
    覇権国アメリカの国民の多くは、現状のトランプの極端な対中政策を支持している。

    今後何十年と続く覇権国争いに必要な人材をアメリカが選んだと歴史が物語っていると思う。
    up96
    down50
    2019/9/10 11:49
  • とろける味噌6a40a71c8121
    完全雇用状態なのに、投票行動に影響が出るほどのラストベルトの失業者っていったい…
    up45
    down12
    2019/9/10 11:26
  • guayabob70e9de2bfb5
    米国と世界を知るための基礎知識:

    1944年、連合国はドルを基軸通貨とする新秩序で合意。ブレトンウッズ体制だ。

    同時に、世界のGDPの50%以上を占めていた米国は、強大な軍事力による産油国防衛と引き換えに、ドルでしか資源を買えない国際ルールを構築。

    最強通貨、最強軍事力、エネルギー資源独占。これが米国覇権の構造。

    ところが、そのドルを発行するのは米政府ではなく、100%民間銀行のFRB!
    その株主はロックフェラーなど一部米国資本を除くと、ロスチャイルド等の国際金融資本。

    FRBはドルを発行し、利息を取って米国政府に貸し付ける。担保は米政府の徴税権。連邦所得税法だ。更に、発行するかしないかはFRBに裁量権がある。

    中央銀行の自主独立は株主が米国を操縦するためのもの。

    米国の戦争で儲かるのはFRB。血を流すのは米国の若者。

    トランプ発言は?


    調べてみてくださいね~

    up24
    down7
    2019/9/11 10:58
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