《佳子さまは公より私?》公務へのご姿勢から見た「内親王というお立場」の重みとは
文春オンライン / 2019年10月10日 17時0分
9月22日、ハンガリーのティハニ修道院を訪問し、地元の人たちと交流される佳子さま ©共同通信社
秋篠宮家の長女・眞子さま(27)と小室圭さん(28)のご結婚問題が宙に浮くなか、実は次女の佳子さま(24)の動向にも宮内庁内で注目が集まっているという。
宮内庁関係者が語る。
「佳子さまは3月、国際基督教大学(ICU)のご卒業に際して公表した文書のなかで、眞子さまのご結婚問題に触れ、『私は、結婚においては当人の気持ちが重要であると考えています。ですので、姉の一個人としての希望がかなう形になってほしいと思っています』と述べられ、皇族であっても公より私を優先すべきだというお考えをお持ちであることが明らかになって物議を醸しました。
そのため、令和になって秋篠宮家が事実上の皇太子家に当たる皇嗣家になってからも、佳子さまがあまりご公務を熱心にされていないように見受けられるのは、根底にこうしたお考えがあるからではないかと(宮内)庁内でも疑念の声が上がっているのです。こうしたお考えは、私よりも常に公を優先されてきた上皇・上皇后両陛下が確立されてきた“平成流”とは一線を画すもので、当然、ご両親をお手本としてこられた秋篠宮さまのお考えとも異なるお考えといえます」
「大学院に進まれるでもなく、働かれるでもない」
令和に入ってから佳子さまが行われた皇居などの皇室施設以外でのご公務は、5月13日の子供の支援を行う国際NGOのイベントご臨席、同月21日の日本とハンガリーの外交関係開設150周年記念コンサートのご臨席、6月3日の児童文学賞授賞式ご臨席、7月24日の高校生の馬術大会の開会式などご臨席、9月1日の関東大震災と都内の戦災遭難者の慰霊法要ご臨席の5回に加え、9月15日から25日までの日程で訪問されたオーストリア、ハンガリーへの旅と、それに関連した行事しかない。
「眞子さまは英レスター大学の大学院にまで進まれ、修了後も国際基督教大学大学院アーツ・サイエンス研究科博士後期課程に進まれています。また、東京大学総合研究博物館で特任研究員として働く傍ら、日本工芸会の総裁と日本テニス協会の名誉総裁を務められ、ご公務にも熱心に励まれています。ご公務にあまりにも熱心に励まれるお姿は、ご結婚問題での“雑音”を拭い去ろうとしているようにも映り、痛々しくも感じられます。
にもかかわらず、佳子さまは大学院に進まれるでもなく、働かれるでもない。せめてご公務には熱心に取り組んでいただきたいと思っている(宮内庁)職員は少なくないのです。天皇陛下の妹の紀宮さま(黒田清子さん)も、山階鳥類研究所で1992年から非常勤研究助手として、1998年から結婚される2005年までは非常勤研究員として勤務されています。高円宮家の長女・承子さまも早稲田大学をご卒業後、日本ユニセフ協会で働いていらっしゃいます。そう考えると、やはり佳子さまは公より私なのかなと思わざるを得ないのです」(同前)
女性天皇容認論が巻き起これば「眞子天皇」もあり得た?
佳子さまはこれまで、自由を大いに謳歌してこられた側面がある。秋篠宮さまも皇長孫や皇太子として育ってきた天皇陛下と比して、次男という立場から皇位継承の重圧とは遠いところで自由に生活をしてこられた。事実上の皇太子の立場となられてもその自由度を一定程度担保するために、「皇太子」の称号には首を縦に振らず、「皇嗣」の称号に落ち着いた。つまり、天皇陛下を民間でいうところの代表取締役社長に例えるなら、天皇陛下に次ぐ副社長ではあるが、代表取締役副社長ではなく、重責を伴う代表権がない副社長という立場を選んだともいえる。
眞子さまは天皇時代の上皇陛下の初孫であり、愛子さまが生まれるまでは、女性皇族ではあるものの、広い意味での「皇長孫」だった。男女平等が叫ばれるなか、愛子さまが生まれなければ、早い段階から女性天皇容認論が巻き起こり、眞子さまにお鉢が回ってこないとも限らなかった。また、皇族が減少し続けるなかで平成期に浮上した女性宮家創設問題では、「女性宮家創設の暁にはぜひ初孫である眞子さまには、皇室に残っていただきたい」という声は国民の間にも少なからずあった。
「次男と次女」という意味で似ている秋篠宮さまと佳子さま
「結局、佳子さまは女性宮家創設の問題でも埒外にあり、自由だったのです。渦中にあったのは愛子さまと眞子さま。しかも秋篠宮家は皇太子家とはならずに皇嗣家となったことで“一(いち)宮家”としての自由が担保され、佳子さまも宮家の次女という皇統の問題とは一切関係のない立場を維持されているのです。
秋篠宮さまは平成時代、上皇・上皇后両陛下の代弁者として皇室のあるべきお姿を発信されてきました。そのことで、子供時代のやんちゃなイメージを払拭されたと言われています。ですが、秋篠宮さまが2014年の誕生日会見で佳子さまについて『私とちょっと性格も似ているところがある』と述べられたように、長男や長女としての重圧とは一線を画されてきた次男と次女という意味で、やはり秋篠宮さまと佳子さまは似ている部分があるように感じます。佳子さまのお姿を通して秋篠宮さまを改めて見ると、根本的にはやんちゃだった昔とお変わりになっていないのではないでしょうか。そうしたやんちゃな部分を、佳子さまも受け継がれているように感じます」(同前)
当時の紀宮さまや、愛子さま、眞子さま、佳子さまは女性皇族のなかでも「内親王」と呼ばれる特別なお立場だ。「女王」と呼ばれる承子さまや三笠宮家の彬子さま、瑶子さまより重い立場である。現行の皇室典範では天皇からみて直系で2親等以内の女性皇族が内親王と呼ばれるが、明治中期までは天皇の子であっても宣下(せんげ)を受けなければ内親王と称することが許されなかった。
2012年に旧民主党の野田政権下で女性宮家創設問題の論点整理が行われた際には、女性宮家創設案と、結婚して皇籍を離れても新たな称号を使うなどして皇室活動を続ける2案を併記したうえで、いずれの場合も「内親王」に限定するとされた。それだけ内親王は、重いお立場なのだ。
「紀宮さまの公務に対する真摯なご姿勢を忘れてはならない」
「女王である彬子さまは英オックスフォード大学大学院博士課程を修了して、女性皇族として初めて博士号を取得されました。一方で中近東文化センターの総裁など6つの団体で総裁や名誉総裁を務められ、立命館大学衣笠総合研究機構客員協力研究員など多くの研究職にも就かれています。
しかし、佳子さまは総裁や名誉総裁などにも一切就かれていません。紀宮さまはご結婚が決まり、一般の結納に当たる納采の儀が行われた際、ご公務に長年にわたり熱心に励んでこられたことから、内親王の納采の儀では初めて三権の長のあいさつを受けられています。皇室をお支えする私たち職員のなかには、いまでも紀宮さまの公務に対する真摯なご姿勢を忘れてはならないと考えているものも大勢います。『内親王のご公務』という一点において、佳子さまは紀宮さまとはあまりにも対照的なのです」(同前)
小室さんとの関係に引きずられ続けていることで、内親王としてのご自覚という視点から眞子さまに対する国民の目線は厳しさを増しているようにも感じるが、佳子さまの内親王としての資質も、ここにきて問われ始めている。秋篠宮ご夫妻の教育方針にも厳しい声が出ているのは必然だろう。いまの秋篠宮家は、袋小路に迷い込んでしまっているかのようである。
(朝霞 保人/週刊文春デジタル)
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