【Inkscapeの練習】レトロなテキストポスターを作る

Inkscapeの練習シリーズの今回はこちらの動画を参考にレトロ調のテキストポスターを作っていきます。Inkscape Tutorial: Retro Text Poster(英語)

エクステンションの「押し出し」でテキスト部分を作り「マスク」を使ってレトロ調に仕上げていきます。少し長いです。

 

目次 [表示]

レトロなテキストポスターを作る

事前準備

今回の見本

フォントダウンロード:https://www.fontsquirrel.com/fonts/lato
カラーパレット画像・テクスチャー画像ダウンロード:https://logosbynick.com/retro-text-inkscape-tutorial/

作者のサイトは読み込みに時間がかかります。ポップアップメッセージが出たら「NO.Thanks」をクリックしてください。フォントは「Lato」の「Black」を使用します。

画面の設定

今回は白い文字を使うので見やすくするために画面を少し暗く設定します。まずコマンドバーにあるYアイコンをクリックして「ドキュメントのプロパティ」ダイアログを開きます。

背景色をグレーに設定して「ページの境界を表示する」のチェックを外します。設定が終わったらダイアログを閉じます。

コマンドバーにある「フィル/ストローク」「整列と配置」アイコンをクリックしてダイアログを開いておきます。

「整列と配置」ダイアログの「基準」を「最後の選択部分」に変更します。

最後に、右側にあるスナップバーの1番上の「スナップ有効」をクリックして無効にしたら画面の設定は終わりです。

テキストの作成

テキストツールで「DRAW」と「FREELY」2つのテキストを入力します。「テキストとフォント」ダイアログで「Lato」の「Black(Heavy)」に変更して適用します。

「DRAW」と「FREELY」2つのテキストを選択して「Ctrl」キーを押しながらドラッグして拡大します。

「DRAW」を「Ctrl」キーを押しながらドラッグして少し縮小します。

「DRAW」と「FREELY」2つのテキストを選択して「パス」メニューの「オブジェクトをパスへ」を使ってパスに変換します。

コマンドバーにある「グループ解除」アイコンをクリックしてテキストをひとつずつ編集できるようにします。

キーボードの矢印キーを使うか「Ctrl」キーを押しながらドラッグして文字間のスペースを狭く、均等に調節します。

「DRAW」を選択して「パス」メニューの「統合」を使って1つのオブジェクトに変更します。

統合した「DRAW」とバラバラの「FREELY」を全て選択し、もう1度クリックして回転ハンドルに変えます。

右上にある回転ハンドルを「Ctrl」キーを押しながら下にドラッグして3回回転させたらテキストの色を白に変更します。※「Ctrl」キーを押すとハンドルが15度ごとにスナップされます。

テキストを右クリックメニューの「複製」を使って複製して「Ctrl」キーを押しながら下にドラッグしたら複製したテキストの色を赤に変更します。

「DRAW」を選択して「Ctrl」キーを押しながら上にドラッグして移動します。※「Ctrl」キーを押すと水平と垂直に固定して移動できます。

全てのテキストを選択し、もう1度クリックしたら左上の回転ハンドルを「Ctrl」キーを押しながら下にドラッグして3回回転させると元の位置に戻ります。

エクステンション

動画の作成者のサイトでダウンロードしたカラーパレット画像をインポートします。ダウンロードはこちらからできます。

「ファイル」メニューの「インポート」を使うか画像を画面にドラッグしてインポートします。

カラーパレット画像をインポートできたらテキストの横に移動させておきます。

白と赤の「DRAW」を「Shift」キーを押しながら選択します。

「エクステンション」メニューの「パスから生成」→「押し出し」をクリックします。

「押し出し」ダイアログが表示されたらモードを「多角形」に変更して「適用」を押します。

「押し出し」が適用されたらダイアログを閉じます。

「押し出し」部分を選択してからツールボックスの下にある>>をクリックすると隠れているツールが表示されるので「スポイトツール」に変更します。

カラーパレット画像の赤色を「スポイトツール」でドラッグして色をつけます。

フィルの色は変わりましたがストロークの色が黒いままです。

画面下のカラーパレットの1番左にある赤い×マークを「Shift」キーを押しながらクリックします。

するとストロークの色が変更されました。

コマンドバーにある「最背面に移動」アイコンをクリックして1番後ろに移動します。

赤い「DRAW」はもう使わないので削除します。右クリックメニューか「Delete」キーで削除できます。

1文字ごとに色を変える

「FREELY」の白と赤の「Y」を「Shift」キーを押しながらクリックして選択します。

「DRAW」の時と同じように「エクステンション」メニューの「パスから生成」→「押し出し」の「多角形」モードで適用します。

「押し出し」部分を選択して「スポイトツール」でカラーパレット画像の赤色をドラッグして色をつけます。※キーボードの「D」を押すと簡単にツールの切り替えができます。

画面下のカラーパレットの赤い×を「Shift」キーを押しながらクリックしてストロークにも色をつけます。

コマンドバーにある「最背面に移動」アイコンをクリックして1番後ろに移動し、赤い「Y」はもう使わないので削除します。

「FREELY」の白と赤の「L」を「Shift」キーを押しながらクリックして選択します。

「Y」と同じ作業を繰り返し、色は緑に変更します。

必要なくなった「L」を削除したら残りの文字も同じように色を「オレンジ・黄色・赤・緑」に変更します。

全ての色を変更したら「DRAW」と「FREELY」を「Shift」キーを押しながらクリックして選択してコマンドバーにある「グループ化」アイコンをクリックしてグループ化します。


背景をつける

「短形ツール」に切り替えて「Ctrl」キーを押しながら正方形を作ります。(背景を横長にしたい場合は長方形にしてください)カラーパレット画像のベージュに色を変更してテキストと正方形を選択します。

「整列と配置」ダイアログの「中心を垂直軸に合わせる」「水平軸の中心に揃える」を使って真ん中に配置します。

テキストと押し出し部分を全て選択します。

コマンドバーにある「グループ化」アイコンをクリックしてグループ化します。

次に、背景から飛び出た押し出し部分を切り抜くために「正方形」を右クリックメニューで「複製」します。複製した「正方形」と「テキスト」を「Shift」キーを押しながらクリックして選択します。

「オブジェクト」メニューの「クリップ」→「設定」をクリックして正方形のオブジェクトのカタチに切り抜きます。

テクスチャでマスク

動画の作成者のサイトでダウンロードしたテクスチャ画像をインポートします。ダウンロードはこちらからできます。

テクスチャ画像を背景(正方形)と同じ位のサイズになるように「Ctrl」キーと「Shift」キーを押しながらドラッグして縮小します。不透明度を調節して薄くすると下のオブジェクトが見えて合わせやすいです。

サイズを合わせたらテクスチャ画像を1度横に置いて右クリックメニューの「複製」を使って複製します。複製したテクスチャ画像と背景(正方形)を「Shift」キーを押しながらクリックして選択します。

「整列と配置」ダイアログの「中心を垂直軸に合わせる」「水平軸の中心に揃える」を使って真ん中に配置します。

1度選択を解除してテクスチャ画像とテキストを選択します。テキストは「Alt」キーと「Shift」キーを押しながらクリックすると選択できます。

テクスチャ画像の不透明度を100%に戻します。

「オブジェクト」メニューの「マスク」→「設定」をクリックします。

テクスチャ画像がテキストのカタチに切り抜かれました。少し色が薄いのでテクスチャ画像(マスク)を右クリックメニューの「複製」を使って複製して不透明度を50%位に設定すると完成です。

次は背景をマスキングしていきます。正方形の背景をクリックして選択したら右クリックメニューの「複製」を使って複製します。

色は動画を参考に下の画像のように設定しました。設定が終わったら「最背面へ移動」アイコンで後ろに移動させます。※マスクを使うと透過するので複製した背景で色を後で調節するのに使います。

背景とテクスチャ画像を「Shift」キーを押しながらクリックして選択します。

「整列と配置」ダイアログの「中心を垂直軸に合わせる」「水平軸の中心に揃える」を使って真ん中に配置します。

テキストの時と同じようにテクスチャ画像の不透明度を100%に戻します。

「オブジェクト」メニューの「マスク」→「設定」をクリックします。

これで背景のマスキングができましたが、色が少し暗いので下の画像のように変更します。背景(マスク)をクリックしてから「Alt」キーを押しながらクリックすると複製した背景を選択できます。※左下のフィルの色でわかると思います。

やっと完成!

最後に

こんなに長い記事を最後まで読んで下さりありがとうございます。同じ操作を繰り返しやるので飽きた方もいると思います。何回書くんだこの文章!と思いながら途中で飽きてきたので気持ちはわかります。

ぜひ動画を見てください。英語ですがわかりやすいので大丈夫です!

 


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