ソウル・中浪区の中学・高校合わせて3校
生徒ら「先生が生徒会に渡した」
ソウル市中浪区の革新学校3校で、反日スローガンなどが書かれたバッジ(写真)を教師が生徒に渡したことが4日までに確認された。生徒らは「政治的なマルタ(人体実験の対象者)になるのは嫌」として、こうした事実をソーシャルメディアに暴露した。
各校の生徒が明らかにしたところによると、今月1日に中浪区の中学・高校合わせて3校で、法定記念日の「学生の日」(11月3日)を事前に記念する行事が開かれた。A中学校では、通学路で生徒会が「私は誇らしい大韓民国の生徒になります」と万歳三唱した生徒に直径5センチほどのバッジを配った。このバッジは、一部の教師が生徒会に渡したものと確認された。
バッジには「NOアベ 買いません 行きません」「2020年国会議員選挙 青少年も投票しよう」というスローガンが書かれていた。「気候危機 非常事態を宣言せよ」「全ての人権が尊重される学校」といった文言が書かれたバッジもあった。ある生徒は「『学生の日』とは関係ない文言が書かれていて、おかしいという思いを抱いた」と語った。
学校側は「強要ではなく勧誘の意味で渡した」として「生徒会が独自に判断して生徒に配ったもの」と釈明した。
同日、付近のB中学校でも、登校時間や昼休みの時間に「学生の日」の記念行事が開かれ、全校生徒にこのバッジを配った。生徒会が行事を主催したが、バッジを提供したのは同校の教師たちだったという生徒の証言が出てきた。C高校でも同様の主張が生徒らから提起された。
ある在校生は「教師4人が正門前で『いいものをもらっていけ』と生徒に反日バッジを配った」と語った。同校の一部の生徒は「政治的マルタになるのは嫌」と、こうした事実をソーシャルメディアで明らかにした。
反日バッジを配った学校は全て革新学校だった。革新学校とは、入試中心の学校教育から抜け出して討論中心の授業などを目指して2009年に発足したものだが、最近では政治的偏向を巡る批判が続いている。A中学校の生徒らは「普段から一部の教師が反日、反企業感情を露骨にしていた」と本紙に明かした。
この学校で、ある教師は生徒らの前で、福島の犠牲者について「原爆の危険性を教えてくれたのだから拍手しろ」と言い、別の教師は「東京オリンピックのとき、サムスンは5Gを提供すべきではない」と語っていたーと伝えられている。