一時的にクリアジェルが不足状態になり、本当にご迷惑をおかけしました。
増税時期と特許ジェルへのリニューアルが重なってしまったこと、また、さらにはメーカーのトラブルなどが続き、本当に申し訳ございませんでした。このリニューアルはオーガニックネイルにとって、とても大きな一歩となりました。使い勝手も大きく変わりましたので、その詳しい内容をご一読下さい。
5種類のジェル全てが特許取得製品となります。*=カラージェルを薄めるのに、今まではベースジェルを使ってましたが、今後は薄め専用ジェルとしてミキシングジェルを製品化する予定です。
特許内容:オーガニック植物油、オーガニック精油をネイルジェルに配合したこと。アロマセラピーは植物油に精油を2~3%混ぜて体に塗って使用します。一部の例外を除き、精油は原液のままでは濃すぎて使用できません。微量添加するだけで十分効果を発揮するのです。その精油をジェルにどれくらい配合できるのか、またどの植物油と精油をどんな組合せで配合すべきかについて、実は長く研究・実験を繰り返してきました。特許を目指してきたので、一切誰にも言うことができませんでした。
その成果を膨大な資料に作り上げ、特許申請してたわけですが、2019年2月にやっと念願の特許査定が下り、10月から晴れて公開することができるようになりました。10月の公開以降でなければ、メーカーさんと打合せすることができなかったのです。その新しい特許取得ジェルを、やっと皆様にお使い頂けるようになりました。
今回お届けするジェルは、日本で唯一の特許取得ジェルであるオーガニックジェルネイル®ということになります。
特許と商標の両方を取得したことになります。もちろん、原材料を含め完全な国産品です。
特許とは:表示方法「pat.」 特許庁管轄
機能やアイデア、ノウハウなどの発明に付与されるもの。英語ではパテントと言います。独占権を得ます。
商標とは:表示方法「Ⓡ」 特許庁管轄
ネーミングの独占権を付与されたもの。商品名、サービス名、会社名、店名等のネーミングと、ロゴマーク等。許可のない使用は許されません。
ちなみに「Ⓒ」は著作権マークで、コピーライトの略です。著者自身が自分のオリジナルの文章や写真に自由に付けるもので、申請も許可も費用も不要です。記載しておくことでオリジナルであることを主張することになり、「勝手にコピーしてはいけない」と思ってもらえる効果があります。
【ベースジェル】
硬化:ライト強の48ワットで1分。
テクスチャ:非常に固めで粘度が高いが、段差になりにくくレベリングが良い。ベースジェルでメインの盛りを行います。擦り込み5本→1本づつ呼び水+盛りという手順です。
特徴:ベースで完璧な形成ができる。盛りやすいジェル。
入れない成分:アクリル酸、メタクリル酸、HEMAを不使用。ノンアシッドジェル。
入っている成分:栄養成分としてオーガニック植物油(ひまし油とアルガンオイル)、オーガニック精油(ティートゥリー、ローズマリー、レモン、ユーカリ、ゼラニウム)を高配合。詳しい方のためにお伝えしますと、レモンは光毒性のない抽出方法の精油です。今までのマックスのジェルには精油は入っていませんでしたので、まずは香りに感動下さい。濃縮された植物の香り成分 “精油” と“植物油”のブレンドがネイルを付けている期間中、ずっと爪に栄養を与え続けてくれます。ジェルが硬化しても中のオイルは硬化しないので、密着させている3~4週に渡って爪に栄養が届き続けます。プレパで毛羽立たせた爪表面の繊維に油分が補給されることで、ジェルと絡んだ爪繊維が補強され、持ちがよくなります。アセトンや安いジェルなどの使用で、爪のたんぱく質繊維がもろくなると、爪表面ごとジェルと一緒にはがれてしまいますが、この特許ジェルを使用することで植物油と精油が爪に栄養が与え続け爪の繊維が補強されるのです。その結果、持ちが良くなるのです。これは一般常識からすると盲点とも言える発見です。
【トップジェル】
硬化:ライト強の48ワットで1分。
テクスチャ:とてもサラサラしたゆるいジェル。ジェルがゆるいため、容器を傾けないようご注意下さい。今後はマニキュアボトルの形になるかもしれません。流れやすいので段差ができない分、たくさん盛ることはできません。つるんとさせる量をご使用下さい。しっかり盛りたい場合はベースジェルを使用し、ツヤだけこのジェルをご使用下さい。
特徴:ノンワイプジェル。1分硬化すると、抜群のツヤ状態でありながら、サラサラに仕上がり未硬化ジェルが残らないのでワイプする必要がありません。
入れない成分:アクリル酸、メタクリル酸、HEMAを不使用。ノンアシッドジェル。無着色。
入っている成分:ティートゥリー
今までのノンワイプジェルの欠点
1)ノンワイプジェルはホルムアルデヒドが入ってる場合がある
純国産とか日本製(made in Japan)と記載されていても、原料は輸入しているメーカーが多く、その場合、ホルムアルデヒドを含有している可能性が高い。化粧品にホルムアルデヒドが入っていても許可される国があり、そういった国から原料を仕入れていると、含有している場合がある。危険性が高いホルムアルデヒドは日本では肌や爪に直接つける化粧品への含有が禁止されているので、含有していると化粧品登録できない。百均のマニキュアにホルムアルデヒドが含まれていて回収騒ぎになった事件があった。ただし、マニキュアやベースジェルと違って爪に直接は塗らないノンワイプジェルの場合、ホルムアルデヒドが入っていても化粧品登録せず雑貨として製品化することができる。化粧品登録されているのか、雑貨扱いなのか見分けにくく、製品のラベルから見分けるには知識が必要。
2)ノンワイプジェルの表面はさらさらに仕上がらない。
ジェルは酸素に触れていると硬化しないので、空気に触れている表面に未硬化ジェルが残ってしまう。その未硬化ジェルを残さないように「固まりやすく」ジェルを作るために、硫黄系の「チオール」という硬化成分をいれる。これは入れすぎると、勝手に固まってしまい、保存できないという問題が起きてしまう。そのため、硬化成分をギリギリまで減らし、勝手に固まらないよう処方する必要がある。その場合、硬化後にペタぺタした感触が残る。新しい輪ゴムを触ったような感触であり、さらっとした仕上がりにならない。逆にその、表面のペタペタした特徴を生かし、そこに鏡面仕上げ用のラメをつけて鏡面仕上げを行うことができる。鏡面仕上げ用ラメを見ると、「ノンワイプジェルを塗って硬化した上から付けて下さい」と書かれてます。まさにノンワイプジェルはサラサラしておらず、ラメがくっつく位ペタペタしているという意味です。
3)ノンワイプジェルは硬化熱が非常に高い。
未硬化を残さないように硬化するために、しっかり固めないといけない。硬度の高いジェルは硬化熱が非常に高くなる。
4)艶がイマイチ
未硬化を残さないように固まりやすく作り過ぎると製品状態での保管が困難となるため、未硬化を残さないながらも、固まり過ぎないよう加減している。それが、ツヤ度を犠牲にしてしまっている。
上記の問題があるため、満足度の高い仕上がりを目指すサロンではノンワイプジェルは導入できず、主にセルフネイラー向けであった。
が、今回製品化したノンワイプジェルは上記の問題の全てを解決し、
1)原料まで国産で、安全にこだわったオーガニック成分配合ジェル
2)サラサラですべすべに仕上がる
3)硬化熱が高くない
4)抜群のツヤがある
という、最新タイプのノンワイプジェルです。日本人技術者が作り上げることに成功した素晴らしいジェルです。
マックスの新ノンワイプトップジェルを使用することのメリット
1)手間がかからない
最後にワイプしなくて良いので一手間省ける。ワイプの減り具合もぐんと減り、大いにコスト削減になる
2)ダブルで安全。未硬化ジェルが肌に付着しない
ジェルの成分は安全にこだわっている1)オーガニックジェルネイル®である。しかしジェルネイルの性質上ケミカル成分がベースになっている。ジェルには手で直接触れないようにすべきだが、最後の未硬化ジェルをワイプする際に、コットン内の拭きとられた未硬化ジェルが肌に再付着してしまい、その際に経皮吸収の可能性がある。しかしノンワイプジェルは未硬化ジェルが残らずワイプも不要のため、2)ジェルが肌に触ることがなくなる。アレルギーの人にとっては救世主と言える素晴らしい解決方法である。
3)艶が安定し持続する
「最後にワイプしたら艶がでなかった」という不安から解放される。ツヤと言っても「抜群のツヤ」である。また硬化後の状態が、今までのノンワイプのように硬質ではなく若干の柔軟性があるため表面に傷がつきにくく、抜群のツヤ感が長く持続する。
※リニューアル第一弾で大きく前進したマックスオーガニックジェルですが、これから長期的な使い勝手などの経過を見つつ、今後も理想のジェルを追求し続け、進化は永久に続きます。ご感想、ご希望、ご報告などをお寄せ頂けましたら幸いです。
ones@jelnail.jp
石井宛