Adobe「Photoshop Camera」アプリ発表。スマホカメラの写真を自動レタッチ、SNSへシェア

気軽に使ってほしい

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Adobeがユーザー向けのカンファレンスAdobe MAXでPhotoshop Cameraを発表しました。Adobeがモバイル向けに発表してきたPhotoshop某シリーズ(SketchやMixなどの)最新作です。Photoshop Cameraは、ほかの多くのカメラアプリと同様、スマートフォンで撮影した写真に自動で加工を施して見栄えを良くし、SNSやその他の方法でシェアできるのが特徴。とはいえそこにはAIによる自動調整から、カスタムレンズなど高度なトリックを含むPhotoshop印のツールが提供されています。

あくまでスマートフォンアプリとしての提供であることから、Adobeはこのアプリがプロ写真家向けではなく、SNSユーザーやインフルエンサーと呼ばれる人々に使ってもらいたい模様です。

その使い方は簡単で、アプリからカメラを起動すればAdobe Sensei AIが被写体を認識するので、その場の気分やシチュエーションに最適な加工内容をサンプルから選べば、あとは自動的にそれが適用されるとのこと。セルフィーやペットさらには「今日のランチ」的な料理を写す場合にも、たとえば簡単にアンディ・ウォーホル風にしたり原色毎に位置をずらして描くスペクトラム加工を施したりできます。また被写体目の前にある物体に限らず、たとえば山と空が映る風景を撮るなら、空の部分に幻想的な星や夜空をはめ込んだりといった効果も簡単に適用できます。

Adobe

Photoshop Cameraはレンズと称するフィルター機能を追加できるようになっており、Adobeはここに「著名アーティストやインフルエンサーが作ったレンズ」を用意しています。おそらくアプリ内購入になるものもあると思われますが、たとえば歌手のビリー・アイリッシュが関わり作成されたレンズなどが紹介されています。

大雑把に言えばこのアプリは、Snapchatのカメラ機能にAdobeの強力なAI技術を組み込んで、高度かつアーティスティックな写真を撮影できるようにしたものと言えそうです。ただ、"Photoshop"をアプリ名に冠しない方が、使う側も身構えずに導入できて良さそうな気はします。

Photoshop Cameraは記事執筆時点でiOSおよびAndroid版がプレビュー版としてリリースされました。試してみるには登録画面からサインアップが必要です。





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