足許で、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領がかなり追いつめられているようだ。
同氏の経済政策は、今までのところ期待されたほどの効果は上がっていない一方で、家計部門の債務残高は高水準に積み上がっている。
それに伴い、これまでの頑強一辺倒の対日政策をやや修正し、対話の糸口を探ろうとしているようにみえる。
同氏はこれまでの離米政策も見直しを迫られているようだ。
米国は文政権への不信感を強めている。
さらに、文氏が最も重要視する北朝鮮との融和政策については、ことあるごとに北朝鮮政策を批判するまでになっている。
韓国国内でも、経済界などを中心に文政権に対する不安心理が徐々に高まっているようだ。
文氏は姿勢を変えて対日・対米関係を修正し、政策の行き詰まりを打開しようとしているのだろう。
ただ、文大統領が本当に信頼に足る政治家とは考え難い。
わが国は冷静に同氏の真意を見極めることが必要だ。