***
今年の冬はめっちゃ寒いけど、今、ちまたでは心も体もぽっかぽかにさせてくれる、エロい二次元画像が話題になっている。それが「乳袋」だ。
乳袋とはいったいなんなのか。おっぱい評論家の杜哲哉(もりてつや)氏が解説する。
「乳袋とは、着衣でありながらおっぱいの形がハッキリわかる状態のことを指します。雨に濡れて、洋服がピッタリ体に張りついている状態をイメージしてもらえばわかりやすいでしょう」
ふむふむ。例えば、巨乳の女性がワンピースを着ると、現実はおっぱいから下の布地がストンと落ちて太って見えてしまう。でも、乳袋というのは、どんな服を着ていても“峰不二子のボディスーツ”のように体のラインに沿っているワケね。
「そのとおりです。まさに、二次元だからこその世界ですが(笑)、仮にこれをリアルに三次元で再現するとしたら、おっぱいがピッタリ収納できる袋を衣服に縫製しなければなりません。そこから、乳袋と命名されたわけです」
なるほどねぇ。では、この乳袋はいつ頃から登場しだしたのか。日本初の美少女ゲーム専門誌である『パソコンパラダイス』の次期編集長、伊藤正巳さんが言う。
「もともと乳袋は、美少女ゲーム(エロゲー)界で自然発生的に使われだした言葉で、その代表といわれているのが、2011年に発売された『カミカゼ☆エクスプローラー!』です。この作品は、キャラクターのかわいさに加えてエロ描写が濃厚で、美少女ゲームでは大ヒットといえる約4万本を売り上げました。そして、作中で描かれているおっぱいの形がクッキリと浮かび上がった制服が話題となり、乳袋という言葉がユーザー内で広まっていったと聞いています」