花粉症の新人君は梓なのか

 

以前私は安室と梓が協力関係にあることを記事にしました。

 


その中で「安室は梓の潜入捜査に必要な衣装を調達している可能性」についても綴りました。

 

安室が風見に梓の服の調達を命じたのは間違いないと思っています。

 

それがただのプレゼントの可能性もあるのですが潜入捜査の為の服ではないかと考えるに至ったある理由があります。

 

95巻で唐突に存在が明らかになった「花粉症の新人君」です。

佐藤「そーいえば千葉君と一緒に張り込んでた新人君…具合良くなった?」

千葉「いや、あれから花粉症が悪化して今日は自宅で寝てますよ…」

花粉症の新人君に関する情報はこの1コマの会話だけ。

姿形は全く分かりません。作品には一切関係のない人物と考えてもいいと思います。

ですが「新人君」「花粉症」など設定がちょこちょこあるので深読みしたくなるところ。

 

ここで綴るのはこの人物の正体が梓ではないかということです。

 

この後の96巻で梓は謎の発言をしています。

 

1週間前に発生した交通違反者たちの騒動について梓の勤務する喫茶ポアロに情報を求めてきたコナンに対しての台詞です。

詳細は上記のリンク先の記事を読んでいただきたいのですが梓が安室と口裏合わせをしている可能性が高いと考えられるシーンです。

梓「3日前?ああ…そこの交差点で騒ぎがあったわ…」

コナン「その時の事詳しく教えてくれない?」

梓「私は遠目でチラっと見ただけだけど…安室さんが様子を見に行ってくれたから…ですよね?」

この後説明は安室が行うことになります。

 

 

梓は1週間前の騒動の説明をしなかったというより説明ができなかったという可能性は無いでしょうか。

 

要するに実際は梓は騒動を全く目撃していなかった可能性があるのではないかという話です。

 

本当に目撃していない場合安室は梓のアリバイ作りに加担していることになり、やはり2人には協力関係があると言えます。

 

 

騒動当日は小五郎が町内会の旅行に行っていたことが明らかにされていますが小五郎はポアロのマスターと大の仲良しです。マスターも一緒に参加していた可能性も十分考えられます。

 

そうなるとポアロは当日臨時休業で梓は当然店内にはいないことになります。

 

 

ポアロが営業していたかいないかに関わらず梓が当日の様子を説明しなかったのは気になる点です。

更に3日前という謎の台詞も併せて検証するべきだと思います。

 

今回取り上げる「花粉症の新人君」は千葉と一緒に張り込みをしていた人物です。

千葉「それならきっと由美さんが言ってた例の3人ですよ!」「1週間前に百崎巡査部長と八木警部補がまとめてしょっぴいて来たっていう…3人の交通違反者!」 96巻

この3人の交通違反者の騒動について梓は説明を行いませんでした。

 

 

また千葉の台詞から千葉自身はこの騒動を目撃していなかったことが分かります。

つまり千葉と行動を共にしていた「花粉症の新人君」もこの騒動を目撃していない可能性が高いのです。

 

 

また梓の謎の台詞「3日前?」について。明確ではありませんが「花粉症の新人君」が張り込みをしていたと考えられる時期と重なります。

 

 

1週間前の騒動の説明ができなかったのは千葉と共に張り込みをしていたから、3日前という発言は本当は3日前には張り込みをしてポアロにはいなかったがそれを隠すための発言だった。

私は現時点でこの可能性を考えています。

 


またこの事件では被害者が2人共スタンガンで攻撃を受けていますが梓が過去に唯一被害に遭った事件で彼女はスタンガンで気絶させられています。

 

梓はあくまで一般人です。

潜入捜査の経験などないと考えるべきです。「新人君」という表現は彼女がミスをしても許されるよう用意された設定の可能性があるのではないでしょうか。

 

また花粉症という設定で体調不良を理由に仕事を休む=本来のウエイトレスの仕事に戻ることが可能です。

 

この場合持病は何でもよかったはずですが花粉症と言えば植物。

梓も兄の杉人も植物にちなんだ名前ですから花粉症というのは梓を指しているのではと考える理由のひとつになっています。

 

私は梓は安室と協力関係にあると考えているので公安の力を借りれば警察に成りすますくらい造作もないことのはず。

そして彼女の父親は脇田兼則だと推測しています。

脇田は麻薬取締官なので潜入捜査を得意としている父の協力を得られれば変装も容易いはず。

ですが安室と脇田の力をもってしても解決できない問題があります。声帯です。

 

「新人君」という言葉をそのまま受け取るとこの人物は男性です。男性になりきるためには声の問題は絶対にクリアしなければなりません。

 

そこで唯一の解決策となるのが変声です。

安室が工藤邸でのお茶会で変声機を入手した可能性はゼロではありません。(お茶会に関する考察はまた別に記事にしたいと思います)安室は梓にそれを渡したのではないでしょうか。

 

実際に工藤邸のお茶会のエピソードの次の回で「花粉症の新人君」が登場しました。

 

加えて「ゼロの日常」2巻で梓の兄の杉人が閉店後のポアロを尋ねるシーンがあります。

杉人「そろそろバイトあがる頃かと思って、近くまで来たから寄ってみたよ!」

この会話で梓が正社員でなくアルバイトということが判明するのですがここは普通に「仕事が終わる頃だと思って寄ってみた」でいいはずです。

 

アルバイトである梓はそれなりに融通が利く勤務形態であることが分かります。

わざわざアルバイトという設定を出してきたのは彼女には潜入捜査を行う時間があるということを表しているのかと考えています。

 

安室も脇田も潜入のプロですが梓だけそのスキルを持っていません。

 

そのことを不安視した2人が対ラムに備えて梓に潜入、正確には他人になりきる変装の技術を学ばせたのではないかという考察です。

 

正直根拠に乏しい話で自信をもってお伝えするとは言えませんがポアロでの謎の発言や「ゼロの日常」で安室が梓の衣装を調達している可能性が高いことなどを踏まえると在り得る話ではあるのかなと考えています。

 

今後また「花粉症の新人君」が登場した際は細かく確認したいところです。

 

追記:本編の連載再開が少々先になることが発表されました。

再開は寒い季節です。

 

上記のリンク先で安室が梓の変装に必要な衣類の調達をした可能性を綴っていますがこの時購入した衣類は秋冬物です。

連載再開に合わせ、秋冬の衣装で変装をした梓が登場するかもしれません。

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