今回は番外編として、ハイボールに使う炭酸水を飲み比べてみます。
かつて炭酸水は、酒屋さんでないと手に入らず、スーパーやコンビニでは糖分がプラスされたサイダーがほとんどでした。
しかし10年前からハイボールが人気を得るようになり、炭酸水による胃腸の活性化、疲労回復、ダイエットの効果が期待されるようになると、コンビニでも簡単に炭酸水が手に入るようになりました。
その後、ペットボトルの製法が改良されたことで、炭酸ガスの含有量を5.0GV(1Lの水に対して5.0Lの炭酸ガスを封入)まで充填された強炭酸水が登場し、刺激と酸味、辛味が強い商品も出てきました。
炭酸水においては、サントリーの炭酸水、アサヒ飲料のウイルキンソン タンサン、コカ・コーラのカダドライ クラブソーダ、更には天然炭酸水としてフランスのペリエ、イタリアのウリベートが主流でした。
しかし、グループ内でウイスキーを作っているサントリー、アサヒが炭酸水のラインナップを増やし、コカ・コーラも強炭酸水をリリースしたほか、中小の飲料メーカー、スーパーやコンビニ、ドラッグストアのプライベートブランドも含め、炭酸水だけでも乱立するようになりました。
また、そのままでも飲みやすいよう、レモンなどの香料を加えたものも増え、ハイボールにする場合でも爽やかさが加わったものにすることもできます。
当ブログでは、プレーンとレモン香料入りの炭酸水に着目して、それぞれの銘柄でハイボールの味や香りに変化があるかを数回に分けてチェックしていきたいと思います。
1回目は6種類の炭酸水を比較していきます。
ウィルキンソンは、1904年に誕生したブランドで、当初は兵庫県西宮市生瀬町(JR福知山線 生瀬駅の南)で採取された鉱泉水を使っていました。
1951年にアサヒビールが販売で提携したのち、1983年に実質的に傘下に入れます。
採水も、生瀬の炭酸鉱泉から、兵庫県明石市の工場からに切り替わりました。
ウィルキンソンは炭酸水のほかに、生姜エキスを使ったジンジャーエールも有名です。
現在ではレモンなどのフレーバーを加えた炭酸水や、機能性食品として食物繊維をプラスした炭酸水も販売しています。
飲んでみると、炭酸の強さはそこそこで、ピリッとした辛味として刺激を得られます。まだ角瓶の甘い味わいが勝っている印象です。
刺激がありつつも、ウイスキーの香りや味わいをあまり殺さない点でも、ハイボールで味わうにはいいかもしれません。
VOXは、2015年に福岡県大野城市に誕生した、比較的新しい炭酸水のメーカーです。
近年の炭酸水の人気に乗る形で誕生したこのメーカーは、基本的にはAmazon、楽天、ヤフー!での通販が基本で、24本1ケースでの販売になっています。
ペットボトルで充てんできる限界に近い、5.0GVの強炭酸で、マイクロバブル圧縮充填という、炭酸ガスの泡を小さくして水に溶け込ませる製法を特徴としています。
飲んでみると、ウイルキンソンよりも炭酸は弱めで、ピリピリ感もそれほどありません。ただ、角瓶の甘い味わいは抑えられ、酸味が強めに感じられます。
泡を小さくして充填していることで、のどごしが細かく感じられるかもしれません。
セブンアンドアイとアサヒ飲料が共同開発したプライベートブランドです。
ただ、セブンイレブンなどのサイトには特別なことは書いておらず、ウィルキンソンとは別物と見たほうがいいでしょう。
実際に飲むと、ピリピリ感はウィルキンソンよりも弱く、味わいにしても角瓶の甘みがしっかり伝わる印象です。
すっきりと飲める感覚は少なく、ウイスキーの香り、味わいをしっかり楽しめるように思えます。
前述したウィルキンソン炭酸のレモン味です。
といっても、レモン果汁が含まれているわけではなく、レモンの香料を加えたのにすぎず、糖分もないゼロカロリーとなっています。
飲んでみると、レモンの香りがしっかりと訪れ、プレーン同様にピリピリした刺激のある炭酸を感じ取れます。
その奥からは角瓶の甘い香り、味わいがやってきて、広がりのあるハイボールになります。
レモン入りのハイボールのレシピを考えるにしても、このボトルであれば、ウイスキーの香りや味わいをつぶさず、レモンの香りも堪能できるでしょう。
サントリーはウイスキーの蒸留所を建設する条件として水が豊富でおいしいことを含めています。
現在の山崎、白州の両蒸留所とも、おいしい水が採取できる場所にもなっています。
現在売られている天然炭酸水において、東日本を中心に販売されているものについては、白秋蒸留所に隣接する南アルプス白州工場で採水、ボトリングされた「南アルプスの天然水」として販売されています。
一方で西日本では、鳥取県を代表する山、大山の南側にある奥大山ブナの森工場で採水、ボトリングされたものが売られています。
飲んでみると、レモンの香りは抑えめで、味わいこそレモンの酸味が得られるものの、炭酸のピリピリ感、酸味の増幅は少なく、かなり穏やかです。
一方で角瓶の甘みのある味わい、香りもマスキングされていて、さっぱりした印象が強いです。
こちらもセブンアンドアイとアサヒ飲料が共同開発したプライベートブランドです。
レモン果汁を入れて居らず、香料によってレモン風味に仕上げています。
飲んでみると、ウィルキンソン同様にレモンの香りがしっかり感じられ、酸味も得られます。
一方で炭酸からのピリピリした感覚は少なく、ウイスキーの香り、味わいもマスキングされてしまいます。
正直、ハイボール用に飲むには向いてないように思えます。
炭酸自体の強さだけでなく、どのように充填するかによっても変わってくるように思えます。
家でハイボールを作る場合においても、銘柄の選び方や注ぎ方にも注意をした方がいいかもしれません。
これ以外にもいくつの銘柄があるので、後日レビューしていきたいと思います。
ハイボールブームと健康志向で普及
10年前から若い人を中心に飲まれるようになったハイボールは、ウイスキーを炭酸水で割って作られます。かつて炭酸水は、酒屋さんでないと手に入らず、スーパーやコンビニでは糖分がプラスされたサイダーがほとんどでした。
しかし10年前からハイボールが人気を得るようになり、炭酸水による胃腸の活性化、疲労回復、ダイエットの効果が期待されるようになると、コンビニでも簡単に炭酸水が手に入るようになりました。
その後、ペットボトルの製法が改良されたことで、炭酸ガスの含有量を5.0GV(1Lの水に対して5.0Lの炭酸ガスを封入)まで充填された強炭酸水が登場し、刺激と酸味、辛味が強い商品も出てきました。
炭酸水においては、サントリーの炭酸水、アサヒ飲料のウイルキンソン タンサン、コカ・コーラのカダドライ クラブソーダ、更には天然炭酸水としてフランスのペリエ、イタリアのウリベートが主流でした。
しかし、グループ内でウイスキーを作っているサントリー、アサヒが炭酸水のラインナップを増やし、コカ・コーラも強炭酸水をリリースしたほか、中小の飲料メーカー、スーパーやコンビニ、ドラッグストアのプライベートブランドも含め、炭酸水だけでも乱立するようになりました。
また、そのままでも飲みやすいよう、レモンなどの香料を加えたものも増え、ハイボールにする場合でも爽やかさが加わったものにすることもできます。
当ブログでは、プレーンとレモン香料入りの炭酸水に着目して、それぞれの銘柄でハイボールの味や香りに変化があるかを数回に分けてチェックしていきたいと思います。
1回目は6種類の炭酸水を比較していきます。
アサヒ飲料 ウィルキンソン タンサン
1951年にアサヒビールが販売で提携したのち、1983年に実質的に傘下に入れます。
採水も、生瀬の炭酸鉱泉から、兵庫県明石市の工場からに切り替わりました。
ウィルキンソンは炭酸水のほかに、生姜エキスを使ったジンジャーエールも有名です。
現在ではレモンなどのフレーバーを加えた炭酸水や、機能性食品として食物繊維をプラスした炭酸水も販売しています。
飲んでみると、炭酸の強さはそこそこで、ピリッとした辛味として刺激を得られます。まだ角瓶の甘い味わいが勝っている印象です。
刺激がありつつも、ウイスキーの香りや味わいをあまり殺さない点でも、ハイボールで味わうにはいいかもしれません。
VOX
近年の炭酸水の人気に乗る形で誕生したこのメーカーは、基本的にはAmazon、楽天、ヤフー!での通販が基本で、24本1ケースでの販売になっています。
ペットボトルで充てんできる限界に近い、5.0GVの強炭酸で、マイクロバブル圧縮充填という、炭酸ガスの泡を小さくして水に溶け込ませる製法を特徴としています。
飲んでみると、ウイルキンソンよりも炭酸は弱めで、ピリピリ感もそれほどありません。ただ、角瓶の甘い味わいは抑えられ、酸味が強めに感じられます。
泡を小さくして充填していることで、のどごしが細かく感じられるかもしれません。
セブンアンドアイ 超炭酸水
ただ、セブンイレブンなどのサイトには特別なことは書いておらず、ウィルキンソンとは別物と見たほうがいいでしょう。
実際に飲むと、ピリピリ感はウィルキンソンよりも弱く、味わいにしても角瓶の甘みがしっかり伝わる印象です。
すっきりと飲める感覚は少なく、ウイスキーの香り、味わいをしっかり楽しめるように思えます。
アサヒ飲料 ウィルキンソン タンサン レモン
といっても、レモン果汁が含まれているわけではなく、レモンの香料を加えたのにすぎず、糖分もないゼロカロリーとなっています。
飲んでみると、レモンの香りがしっかりと訪れ、プレーン同様にピリピリした刺激のある炭酸を感じ取れます。
その奥からは角瓶の甘い香り、味わいがやってきて、広がりのあるハイボールになります。
レモン入りのハイボールのレシピを考えるにしても、このボトルであれば、ウイスキーの香りや味わいをつぶさず、レモンの香りも堪能できるでしょう。
サントリー 天然水スパークリング レモン
現在の山崎、白州の両蒸留所とも、おいしい水が採取できる場所にもなっています。
現在売られている天然炭酸水において、東日本を中心に販売されているものについては、白秋蒸留所に隣接する南アルプス白州工場で採水、ボトリングされた「南アルプスの天然水」として販売されています。
一方で西日本では、鳥取県を代表する山、大山の南側にある奥大山ブナの森工場で採水、ボトリングされたものが売られています。
飲んでみると、レモンの香りは抑えめで、味わいこそレモンの酸味が得られるものの、炭酸のピリピリ感、酸味の増幅は少なく、かなり穏やかです。
一方で角瓶の甘みのある味わい、香りもマスキングされていて、さっぱりした印象が強いです。
セブンアンドアイ 超炭酸水レモン
レモン果汁を入れて居らず、香料によってレモン風味に仕上げています。
飲んでみると、ウィルキンソン同様にレモンの香りがしっかり感じられ、酸味も得られます。
一方で炭酸からのピリピリした感覚は少なく、ウイスキーの香り、味わいもマスキングされてしまいます。
正直、ハイボール用に飲むには向いてないように思えます。
まとめ
6銘柄で飲み比べましたが、プレーンの炭酸水でも香りや味わいが異なるのがわかりました。炭酸自体の強さだけでなく、どのように充填するかによっても変わってくるように思えます。
家でハイボールを作る場合においても、銘柄の選び方や注ぎ方にも注意をした方がいいかもしれません。
これ以外にもいくつの銘柄があるので、後日レビューしていきたいと思います。