・IF設定が更に独自の進化を遂げた世界を舞台にお送りしております。
・キャラ崩壊注意です。
以上を踏まえた上でお読み下さい。
ナザリック第9階層、放送室。現在セバスとツアレによる【
「ええっと……〝悪の女幹部、ヒーローに捕らえられ強制××の悲劇〟〝サキュバスの謀略~××される少年勇者~〟〝ケモ耳少女と女冒険者の××道中記〟〝生意気な女冒険者を××調教〟……その他諸々。ですか。」
「どうでありんす?前回持ってきた時はレベルが高すぎてラジオで放送出来ないと言われんしたので、愚民共に合わせ、かなり……それはもうかなりレベルを下げたでありんす。」
ふん!偽りの胸を張るシャルティアに対し、パンドラは困ったように頭を掻く。
「……ボツですね。」
「何故でありんす!?階層守護者で〝らじお〟放送していないの、ほとんど妾だけではありんせんか!?」
「いえ、デミウルゴス殿は一回支配の呪言実験で立っただけですし、ヴィクティム殿もガルガンチュア殿も立っていないですよ?」
「デミウルゴスは自ら立たないだけでありんす!それにヴィクティムとガルガンチュアは色んな意味で放送者になれないだけではありんせんか!アウラやマーレ、コキュートスまで定期的に放送者になっているのに、ズルイでありんす!それにこの台本はペロロンチーノ様が残された聖典から着想を得た、自信作でありんす!!」
「そうですねぇ……。ペロロンチーノ様の残された知識というのは、余りにも高度でして、まだ実験段階にあるラジオでは時期尚早なのですよ。やがて計画が進行し、一家に一台となり、番組を選べるようになればそのお力を借りる日がくるでしょう。」
「なるほど!流石はペロロンチーノ様!!やはり愚民共には、まだ過ぎた知識だったということでありんすね!」
「流石にこの内容は放送出来ないですが……。」
(アインズ様も話されておりましたねぇ。技術の発展は一に戦争、次が官能と医療だったでしょうか?)
「少し官能的な放送に挑戦するのも良いかもしれませんね。その時はシャルティア嬢にもご協力頂きたいかと。」
「本当でありんすか!?遂に愚民共がわらわの可憐な声に平伏する時が来たでありんすね!」
●
「………♪ アインズ・ウール・ゴウン魔導国ラジオが、23時をお知らせします。本日より、新番組を開始致します。放送中、具合が悪くなったり、怪我をされた方はお近くの警邏隊デス・ナイトまでお声がけください。また、周りの方や近隣住民の方のご迷惑になる行為はおやめくださいますようお願いいたします。場合によっては退場していただく事が御座います。……また、今回の放送は18歳未満の方はお聞きできませんのでご了承ください。女性の皆様は途中気分を悪くする恐れも御座います。合わせてご注意をさせて頂きます。……僕は忠告しましたからね?」
「さぁ愚民ども!わらわの麗しき声が耳朶を打つ幸福に感涙し平伏するでありんす!シャルティ……ああ!解ってるでありんす!カーミラ・ブラムストーカーの!【エロティック・イズ・マイライフ】の時間でありんす!ああ、理解出来ない無能の為に言っておくと、別に単にエロや陵辱プレイを語る番組では無いでありんすえ?如何に肉欲が文明の発展に貢献したかを語る、それはもう、高尚な番組でありんす。」
「初めまして、アシスタントの名も無き普通の少女です。」
「なんと初回拡大1時間スペシャルでありんす!アシスタントが人間なのが癪でありんすが、話した所かなり見上げた変態なので許すでありんす。」
「まぁ失礼ですわ。わたしはただ愛する人に首輪を付けて、一生足下に置いておきたいだけの普通の少女ですもの。」
「まさかこの世界に彼の尊き御方の愛した属性が一つ〝やんでれ〟が居るとは思ってもみなかったでありんす。流石はデミ……魔導国の知者2人に並ぶだけのことはありんすね。〝やんでれ〟といえば、思い人に近づく女を排除するのが様式美。何人
「何度も言うようにわたしは普通の少女ですわ。そんな野蛮なこと一度もしたことがありません。」
「この笑顔!さては、かなり
「おー!ではカーミラ様、初回なのでお手紙も無いから、わたくしから相談しようと思いますの。まずわたしの愛する彼に、わたしの絵画を描かせる計画を練っているのですよね。もちろんわたくしは裸体となって、あえて芸術作品の作製であることを全面に。……そうすれば彼の純朴で真っ直ぐな瞳は、羞恥に濡れ、背徳との狭間に揺れ動く目付きと震える指先を考えるだけでゾクゾクするんです!この計画はどうでしょう?」
「素晴らしいでありんす!やはり魔導国の知者が認める変態でありんす!そのシチュエーション、本来であれば男性が女性を騙すシーンでありんすが、まさか女性から行うとは!宗教画のかなりきわどいポーズなんかが〝てんぷれ〟でありんす!」
「ええ、その際どいポーズとやらもお教え願いたいです!」
「任せるでありんす、例えば横になりながら透明な硝子瓶で秘部を隠し、ギリギリ見えるようにしつつ……」
●
「ラナー様がこんな夜中にザナック王子やレイブン侯とお話なんて珍しいなぁ……。」
間もなく日付も変わるという時間、ラナー王女の私室で待機を命じられたクライムは、居ないとは思うが王女の私室に入ってくる賊を警戒しつつ、首を捻った。夜中に自分も交えない密談をするなど、ラナー様らしくはない。とはいえ与えられた命令は絶対だ。日付が変わる頃には戻ると言っていたので、信用して待つことにしよう。
ラナーに扮したパンドラズ・アクターが万が一のアリバイ作りのため城内の至る所を回っているなど、クライムの全く知らない事である。……更には翌日、あらゆる宮廷画家が不可能と言った【ラナー王女の肖像画作製】などという大役を命ぜられることも、散々に拒否したが丸め込まれ、〝少女時代を記念する肖像画作製のため〟裸体となったラナー王女の前で様々な醜態を晒すことも今は全く知らない事……。