行橋市議ら4人逮捕 事故装う 共済金詐取疑い 福岡県警

西日本新聞 社会面 梅沢 平

 交通事故を装って共済金約690万円をだまし取ったとして、福岡県警は31日、詐欺の疑いで、福岡県行橋市議の西本国治容疑者(40)=同市流末=ら男女4人を逮捕した。

 他に逮捕されたのは同県築上町築城、無職塩田久美(35)▽行橋市流末、自営業平野泰征(40)▽同、アルバイト前田鷹正(36)の3容疑者。県警は4人の認否を明らかにしていない。逮捕容疑は昨年6月23日午後10時10分ごろ、同市西泉7丁目の踏切前で一時停止した平野容疑者の乗用車に、塩田容疑者が軽乗用車でわざと追突、自動車共済組合から約690万円をだまし取った疑い。平野容疑者の車に西本、前田両容疑者が同乗していた。

 県警によると、4人は事故でそれぞれ首の捻挫などの診断を受けて通院。医療費や車の修理費などの名目で1人当たり150万~190万円の保険金を共済組合から受け取ったという。

 事故を偽装した現場は道幅6メートルほどの市道で目撃者はいなかった。塩田容疑者が110番し、平野容疑者らとは「知り合いではない」と説明。その後の捜査で4人に以前から面識があったことが判明したという。

 西本容疑者は元同市職員で、2016年4月の市議選で初当選して現在1期目。 (梅沢平)

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