戦う集団

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先日とあるアニメ会社の社長と飲んだ時、やっぱり京アニの話になって、

「社長が事件直後、毅然と囲み取材に応じていたのが信じられない」と言うのだ。

 

「え?ウチ(京アニ)の社長は、あれで普通ですよ?」

「いやいやいや、普通は広報とか代理人弁護士とかを出すでしょう……!」

 

その時僕の頭の中は「?」でいっぱいだった。

しかし、やがてちょっとした文化の違いを理解した。

 

敢えて「ウチの社長」と称するが、彼の声明には何度も「戦う」という文言が飛び交う。

戦うって、何と?とツッコミたい気持ちも湧いたが、ああ、これこそが京アニイムズなのだと、確信した。

 

ウチの社長にとっても、そして全スタッフにとっても、アニメ制作とは「戦う」こと。

敵とは、まぁ時には競合他社になったりもするのだが、主に不条理だったり、自分の弱さであったり、アニメ制作の困難さであったり、ちょっと的確な言葉は出ないけれど、とにかく「臆するな、戦え!」が会社の社訓だったようなものだ(実際のものは違うが)。

 

そしてそれを僕も継承している。

ちょっと曲解している部分もあるのだろうが。

 

とある関係者から聞いたが、負傷したスタッフの多くが、本当にもう既に現場復帰しているらしい。

普通ならPTSDを発症して病院通いになってもおかしくないはずだ。

ていうか東京の会社なら絶対一人も出てこないだろう。

 

これが「京アニイムズ」なのだ。

僕の継承の仕方はかなり歪なのだろうが、同じDNAを共有していることを誇りに思う。

 

戦わなければ。