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じゃらんnet>じゃらんニュースTOPページ>東京都>女子でも入りやすい「立ち食いそば店」7選!初めての“#ひとりめし”にぴったり【東京】
2019.10.26
安くておいしい、元祖日本のファストフード、立ち食いそばの魅力を広めるべく活動している、東京ソバット団の本橋です。
立ち食いそばといえば、サラリーマンの男の人たちが忙しそうにかっこんでいるもの、というイメージが強いかもしれませんが、最近は店もメニューもずいぶんと親しみやすいものに変わってきています。
今回はそんなおすすめの立ち食いそば店を、入りやすさ、味を基準に初級・中級・上級に分けて紹介します。この機会に立ち食いそばデビューしてみませんか?
2015年に春日から小伝馬町に移転した『立食蕎麦処 おか田』は、移転を機に椅子、テーブル席が追加され、「立って食べるのはちょっと」という初心者の方も入りやすい店に変わりました。そばの味も以前と比べてブラッシュアップ!そば、ツユ、天ぷら、どれも丁寧に作られていて、新しい土地でも人気店となっています。
そばは配合に独自のオーダーをしていて、ツルッとしたのど越しが抜群。人気のつけ天そば(470円)はもりそばにかき揚げがつくのですが、ツユがあたたかいのが変わったところ。
これによく締められたそばをつけてズバズバすすると、その温度差が気持ちよくうまいんですよ。冷たい辛汁に比べると、天ぷらもツユになじみやすくて食べやすいのもいい。ツユはやわらかめなタイプなので、どっぷりつけて食べてください。
興味深いのが薬味として山椒があるところ。そばに振りかけてすすれば、山椒の香りが広がって、これがオツなんです。温かいそばにも合う。意外な美味しさに驚くはず!
たくさんの飲食店が並ぶ四谷のしんみち通りにある『四谷政吉』は、店内こそ立ち食いカウンターのみですが(夜営業は椅子あり)、店前には椅子とテーブルが用意されていてゆっくりそばを楽しむことができます。
また券売機があるので、注文方法に不安がある初心者でも安心。本格的なそばが手頃な値段で食べられるとあって、男性客だけではなく女性客の姿もよく見かけます。
人気のメニューはカレー温つけそば(570円・ミニライス付き)。注文を受けてからルーとツユを合わせるつけ汁はとろみがあって、ダシ感ありつつスパイシー。これがキュッと締められたそばにからみまくって、たまらないうまさなのです。豚肉がゴロゴロ入っているのもうれしい。
カレー以外のメニューもレベルは高い。ツユはダシの香りよく、かえしも辛すぎず甘すぎずのちょうどいい塩梅。天ぷらもさっくり揚がっていて、たらこ天などの変わり天ぷらもそろっている。毎日通っても飽きることのない優良店なのです。
「おいしければ並ぶことも気にしない」という中級者におすすめなのが『よもだそば』。店頭にある「本格インドカレーの店」という看板と、券売機の前で列を作っているサラリーマンに躊躇してしまうかもしれませんが、思い切って足を踏み入れれば、安くてしっかりおいしいそばが食べられます。
玉ねぎ1個を使った特大かき揚げそば(390円)を食べれば、その魅力を実感することができるはず。シャクッと揚がった玉ねぎが、甘くて絶品なのは言うまでもないのですが、なによりここはそばとツユがおいしい!そばは立ち食いそばにもかかわらず、店内製麺で歯ごたえ、香りよし。ツユも化学調味料不使用で、スッキリしつつも深いコクあり!
インドカレーやニラの天ぷらなど、変わったメニューが多い「よもだそば」ですが、実は基本のそばとツユがしっかりしている優良店なのです。天ぷらに使う野菜はすべて国産というのも、かなり頑張っています。
昼どきはかなり混雑する人気店ですが、どれを食べても満足することは確実。ぜひトライしてみてください!
かき揚げのおいしさが分かるようになったら、立派な立ち食いそば中級者。そんな人には立ち食いそば激戦区といわれている人形町で、人気の『福そば』がおすすめ。今では珍しい椅子なしの完全立ち食いながら、ここでいただけるそばが、かなり本格的なのです。
そば粉を独自配合したそばは、キリッとしていて見た目も美しければ喉越しも抜群。最初こそシンプルに感じられるツユは、食べすすめるうちに奥深い味わいが感じられてくる、なんともなんとも絶妙なバランス。
そしてこちらの売りは、なんといっても豊富な種類のかき揚げです。玉ねぎにゲソ、桜えび、春菊、紅しょうが、ごぼうと、ケースにズラッと並んでいるのを見ると、どれも美味しそうで注文に迷ってしまうほどです。
店主のユンさんは、中国の厦門出身。飲食店で働くため日本にやってきたのですが、立ち食いそばという日本独特の食文化に魅力を感じついにお店に立つように!それだけに『福そば』のそばには、なみなみならぬこだわりがつまっているのです。
ツユのうまさにこだわる上級者には、日本橋三越前にある『そばよし』がオススメ。なんといっても江戸時代より続く老舗鰹節問屋さんの直営だから、ツユのうまさが抜群なんです。
そのツユは、ひと口すするたびに口いっぱいに鰹の香りが広がり、澄んだ味わいは奥深くて飽きることがありません。注文のときに「ツユ多め(無料)」で頼む常連さんが多いのも納得です。
そしておいしいのは そばだけではありません。おすすめは半ライス(100円)に生玉子(60円)をかけた玉子かけごはん。
ライスには削りたての鰹粉も出してくれるので、玉子かけごはんにかけてしょうゆを垂らせば、贅沢な玉子かけごはんが楽しめるのです。ちなみに玉子を注文するときは、「別皿で」と言葉を添えること。普通に頼むと、そばに玉子を入れられてしまうことがあるので、ご注意を!
昼どきには近隣にサラリーマンで行列になるため入りにくいかもしれませんが、日本橋に来たらぜひ食べておきたい逸品なのです。
ふわっとしたゆで麺に真っ黒いツユと揚げ置きの天ぷら。さらに年季の入ったカウンターで完全立ち食いと、ハードルの高い要素が詰まった『そば千』。しかし上級者なら、一度、食べるだけで、これが東京の立ち食いそばのトップクラスだということに、気づくはずです。
特筆すべきはツユ。濃くてパンチがあるだけでなく、なんとも奥深い味わいがあるのです。塩分を気にしながらも、つい完飲してしまう常連さんが多いのも納得。衣が厚めの天ぷらも、このツユにマッチするようバランスが取られたもので、特にあみ天そば(410円)は秀逸。ほどよく汁がしみた天ぷらをかじると、あみの香りと味わいにツユのうまさがあいまって、たまらないほどうまいのです。
そんな『そば千』は、朝(夜?)の3時から始まりますが、これは深夜や早朝に働く人達に対応しているため。いかにも“男の世界”な感じがしますが、ぜひ一度行ってみてください。立ち食いそばの真骨頂を味わえます。
この『みとう庵』は正直立ち食いそばではないのですが、「安くてうまい」という立ち食いそばの条件にしっかりハマっているので番外編として紹介しましょう。
なにしろこのきざみ鴨せいろが580円。なんとも美しいそばは二八で風味よいうえに喉越しもよく、けっこうなボリュームなのにするする食べられます。その秘密は、この「みとう庵」のそばが挽きたて打ちたて茹でたての「3たて」にプラス、そばを店で包丁切りする切りたての「4たて」で作られているから。とにかくそばのうまさにこだわっているのです。
また、ツユも刻まれた鴨肉から脂とうまみがツユに溶け出していて、なんとも力強い味わい。これ、普通のそば店だったら1000円はしますよ。
「みとう庵」というそば店は都内にいくつかあるのですが、ここ大塚の「みとう庵」は、「働いている人たちにおいしいそばを安く食べてもらいたい」というコンセプトのもと始められたもの。だからこそ、これだけのクオリティのそば、破格の値段で食べられるのです。とにかく一度、「みとう庵」のそばを食べて、そのおいしさに驚いてみてください。
注文方法が独特だったり、初心者にはハードルの高かった立ち食いそばも、今は券売機を置く店が増えるなど、入りやすくなっています。
また、椅子のある店も多く、落ち着いて食べたい人も、安心して利用できるようになりました。明日のお昼は、安くおいしく手軽な立ち食いそばをいかがでしょうか。
※この記事は2019年10月時点での情報です
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美味い立ち食いそばを求めて西へ東へ。バッと行ってバッと食ってバッと帰る東京ソバット団の団長。近著『立ち食いそば大図鑑』(スタンダーズプレス)、FBページ「https://www.facebook.com/tokyosobatdan/」