書籍「学びなおす力」を読了したので、その感想です。
学びなおす力 新時代を勝ち抜く「理論とアート」 (PHPビジネス新書)
- 作者: 石川康晴
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2019/08/17
- メディア: 新書
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ビジネスパーソンに必要なのは「MBA」と「アート」の教養
著者の石川康晴さんは、株式会社ストライプインターナショナ代表取締役社長をされている方です。
この本では、著者自身の経験を通じた「大人の学びなおしのススメ」について書かれており、ビジネスパーソンの教養として「MBA」と「アート」について学ぶことを勧めています。
ビジネス書でアートについて学ぶことを勧めているのが、非常に特徴的ですよね。
著者によると、アートはビジネスパーソンの「学びなおし」に適している教養なのだそうです。
アートが学びなおしに適している理由
アートが学びなおしに適している理由として、「世界の共通言語」だからということをおっしゃっています。
著者は「日本のビジネスパーソンには一般教養が足りない」と危惧してます。
しかし、いきなり歴史や哲学について見解を述べるのは難しい。
そこで、まずは世界の共通言語であるアートについて学ぶことを勧めています。
学びなおしに適しているもうひとつの理由として、アートは「物事を深く考える力を養う」ともおっしゃっています。
アートには、答えがありません。
もしアートから学びを得ようとするなら、主体的に深く考えなくてはなりません。
主体的に深く考えることで身につけられる観察力と思考力は、職場の人間関係や組織のチームビルディング、意思決定などにも役に立つと著者は述べています。
アートでみがいた「感性」は簡単に真似できない
数値化できるものは、いずれAI化されます。
しかし、アートを学ぶことで培われた「感性」は簡単には真似できないでしょう。
アートこそ現代を生きる僕たちに必要な教養かもしれない。
そんな風に思わせる書籍でした。
ちなみに影響されやすい僕は、昨日さっそく「国立新美術館」へ行って「カルティエ展」を鑑賞してきました。
今後も定期的に美術館へ行くことで、アートの教養を深めていきたいと思います。