中日・吉見一起投手(35)が秘密兵器を導入した。3日、チームが秋季キャンプを行うナゴヤ球場で、右脚に見慣れない器具を装着。腰と右足首にベルトを巻き、それを2本のバネでつないだ状態でキャッチボールを行った。
野球漫画「巨人の星」で主人公・星飛雄馬が装着した大リーグボール養成ギプスを思い起こさせるような秘密兵器の目的は下半身、特に右脚をしっかり使うことにある。今季は硬いマウンドへの適応にも苦しんだ。その対策として導入したのが、”吉見ギプス”。「下を使わないと。下からどれだけパワーを伝えられるかということは考えている。いろいろ試して、回り道も無駄ではない」。今季わずか5試合の登板に終わった悔しさもバネに、吉見が再起を目指す。