ヨルモルキミリ前日談~私達は何かのちゅけ~
うぃけちゅけ
「・・・・」
もう5時間になるか。
いや、ね。日照高校の合否通知の封筒とにらめっこ中だ。
いくらにらんだ所で合否が変わる。そんなことは無い。
合格なら合格、不合格なら不合格と書かれているだけだ。
うぃけちゅけ
「バタン!」
覚悟をする。窓、扉を全て封鎖。
なんで封鎖するかって?不合格でも合格でも、私はきゃーきゃー言うだろう?
前もって自分を御する。これが私の持ち味ってやつだ。
・・・と恰好を付けていた、6時間半経過したんでね。
そろそろ緊張の糸が解けるんだ、いい具合にね。
自暴自棄と覚悟がいい感じに混ざり合って、感覚が麻痺するんだよ。
封筒
「するしゅっぱ・・!」
この度、うぃけちゅけなっつりここなっつぃー=かんぱらかんぱらぱらぱらぴーさんは
日照高校に合格しました。
うぃけちゅけ
「・・・・・・」
うぃけちゅけ
「おぉっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
この時、外で私の声に驚く小鳥3匹
その小鳥がくわえていたミミズが窮地を脱出。
そのミミズは後にミニミニサイズの兄妹にこてんぱにされますが、それはまた別のお話。
うぃけちゅけ
「さて・・・ご褒美だ・・・・」
もぐもぐバーガー
「いらっしゃいませー」
うぃけちゅけ
「ダブルチーズもぐもぐを1つ、ピクルスは抜き。
ポテトはS、飲み物はお茶で頼むよ。」
幸せを本当の意味で噛みしめ、ストローがその犠牲になった。
合格通知を改めて見る・・・最後にこう書かれていた・・
「成績トップですので、入学式で新入生代表としてスピーチをお願いします」
うぃけちゅけ
「・・・・・・」
スピーチで言うのか・・・?私の名前を・・・?
私の名前は「うぃけちゅけなっつりここなっつぃー=かんぱらかんぱらぱらぱらぴー」と・・?
うぃけちゅけ
「ゾゾゾゾッ!・・・」
ストローが燃料切れのアラームを出していたがそれを忘れさせる程だね。
うぃけちゅけ
「なかなか、うまくいかないね、人生ってやつは。」