陸上競技

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陸上競技のピクトグラム

オリンピック競技

陸上競技

  • トラック
  • フィールド
  • ロード
  • 混成

世界記録のその先へ。人類最速を決める戦いがはじまる。

競技概要

競技場内1周400メートルの走路「トラック」を使って実施される競技。オリンピックでは短距離走、中・長距離走、障害走、ハードル、リレーが行われ、距離、男女別に合計25種目が行われる。共通するのは「走って競う」ということ。生身の人間が「いかに速く走れるか」に挑戦するというシンプルな競技だけに体力が全てと思われがちだが、スタートを始め多くの技術も身につけないと世界の上位に食い込むことは難しい。0.1 秒、0.01 秒速く走るため、トラックでは鍛え抜かれた選手たちが肉体の限界に挑む激烈な戦いが繰り広げられる。

種目

  • 100m(男子/女子)
  • 200m(男子/女子)
  • 400m(男子/女子)
  • 800m(男子/女子)
  • 1,500m(男子/女子)
  • 5,000m(男子/女子)
  • 10,000m(男子/女子)
  • 110mハードル(男子)
  • 100mハードル(女子)
  • 400mハードル(男子/女子)
  • 3,000m障害(男子/女子)
  • 4×100mリレー(男子/女子)
  • 4×400mリレー(男子/女子/混合)

ESSENCE OF THE SPORT/競技の魅力、見どころを紹介!

いかに速く走るか 人類に与えられたシンプルなテーマへの挑戦

トラックの写真1

短距離走では、100m、200m、400m走が行われる。この男女6種目とハードル男女4種目だけは、スターティングブロックを使用したクラウチングスタートで行われる。「人類最速」を決める100mは直線路のみでレースが完結。アテネ1896大会で12秒0だった記録は、メキシコシティー1968大会で初めてジム・ハインズ(アメリカ)が10秒を切り、その後主にアメリカ選手とジャマイカ選手によって記録が更新されてきた。現在の男子100mの世界記録はウサイン・ボルト(ジャマイカ)が2009年の世界陸上で記録した9秒58。平均すると10メートルを1秒以内で走り抜けていることになる。100mではスタートの反応も重要だ。200mではスプリント力に加え、コーナリングの上手さが必要になる。400mはさらにスタミナも要求され、厳しいレースとなる。

中・長距離走では、800m、1,500m、3,000m障害、5,000m、10,000mが行われる。この距離では、スタンディングスタートでレースが開始される。800mはスタートから100mだけセパレートレーンを走り、その後オープンレーンとなる。1,500m以上は弧状のスタートラインに立ち、始めからオープンレーンで行われる。800m、1,500mは最後までスタミナを維持する持久力に加えて、ラストスパートでは短距離選手に匹敵するスピードも求められる。一方、5,000m以上は持久力の有無が勝つための大きな要素となり、エネルギー効率を考えた無駄のない走りが必要になる。また、トップ集団に位置するか、中盤か、あるいは後方から追い上げるかなどの戦略や、他の選手との駆け引きも重要だ。

中・長距離走に跳躍の要素が加わった種目が3,000m障害だ。トラック1周に5カ所設置された障害物を越え、記録と順位を競う。障害物の高さは男子91.4センチメートル、女子76.2センチメートルだが、5カ所のうち1カ所には、障害物の直後に水濠がある。距離が長いだけでなく、障害物を越えながら走らなくてはいけない。水濠で転倒して全身びしょ濡れになる選手も多く、たいへん過酷な種目だ。

ハードル走は女子100m、男子110m、男女400mの4種目が行われ、コース上に置かれた10台のハードルを跳び越えながら走り、タイムを競う。このうち女子100mと男子110mは直線路で実施される。全種目、ハードルは故意でなければ倒しても失格にはならない。

4人の選手がバトンをつなぎながら走るリレーは、単に自己ベストが速い選手を4人集めれば勝てるという種目ではない。それを証明したのがリオデジャネイロ2016大会男子4×100mリレーの日本チームだ。100m9秒台の選手がひしめく中で、100m9秒台が1人もいない日本が強豪ジャマイカに次いで2位に入り銀メダルを獲得した。日本が行ったバトンパスは、効率が良い一方で難易度が高い「アンダーハンドパス」。失敗しないよう徹底的に研究、何度も練習し成功させた。東京2020大会の新種目、男女混合4×400mリレーは、男女各2名の選手を何走に配置するかが重要な戦略となる。大逆転が起こりうる注目すべき新種目だ。

全てのトラック種目に共通するのは、いかに速く走るかということ。それは相手との戦いであると同時に、自己の記録との戦いでもある。

OUTLOOK FOR THE TOKYO 2020 GAMES/2020年に向けた競技の展望

短距離は北中米が他を圧倒 中・長距離はアフリカ出身選手がせめぎ合う

トラックの写真2

短距離界では、ウサイン・ボルト(ジャマイカ)が、リオデジャネイロ2016大会を最後に、オリンピックからの引退を表明。女子では同世代のロンドン2012大会100m金メダルのシェリー=アン・フレーザー=プライス(ジャマイカ)、200m金メダルのアリソン・フェリックス(アメリカ)の世界的女王2人が、リオデジャネイロ2016大会でそろって敗れた。代わって近年台頭してきたのが、同大会の女子100m、200mで2冠を獲得したエレイン・トンプソン(ジャマイカ)、男子400mを世界新記録で制した同年齢のウェイド・バンニーケルク(南アフリカ)、女子400mショーナ・ミラー(バハマ)らである。

女子100mハードル、男子110mハードル、男女400mハードルではアメリカ、ジャマイカの選手が常に世界ランキングの上位を占めている。リレーもジャマイカとアメリカが強いが、リオデジャネイロ2016大会の日本のようにチームワークとテクニックがあれば、他のチームが上位に食い込んでくることもある。また、バトンパスの失敗で失格になることが多いだけに、予想外の結果もあり得る。

長距離では、驚異的な世界新記録でリオデジャネイロ2016大会の金メダルを獲得した女子10,000mのアルマズ・アヤナ(エチオピア)の勢いに注目したい。5,000m決勝は前半から飛ばしすぎて3位に甘んじたが、今後、女子長距離2種目で世界の中心選手となるのは間違いない。

女子はリオデジャネイロ2016大会の10,000mと5,000mのメダルの全てをエチオピアとケニアの選手が獲得した。男子長距離は、ソマリア出身のモハメド・ファラー(イギリス)が、リオデジャネイロ2016大会で10,000mと5,000mの2冠を達成。ロンドン2012大会以降、2013年と2015年の世界選手権を含め、同2種目で負け知らずだ。オリンピックの2冠連覇は40年ぶりの快挙でもあった。ファラーは次のオリンピックではマラソンで金メダルを狙うと公言している。長距離のトラック種目は、今後もアフリカ出身選手を中心に展開していくと思われる。

<日本>
アムステルダム1928大会での人見絹枝の女子800m銀メダル以来、長い間、トラック種目でのメダル獲得がなかった日本だが、北京2008大会の男子4×100mリレーで80年ぶりのメダル(銅)を獲得した。そしてリオデジャネイロ2016大会の男子4×100mリレーでは銀メダルを獲得。若手の短距離選手の躍進が目立つようになってきた。選手個々の自己ベストはアメリカやジャマイカには差をつけられているが、持ち前のチームワークを発揮して、男子4×100mリレーでの3個目のメダルを実現させてほしいものだ。

TRIVIA/知られざる競技のヒミツ

Question

トラック競技において、体のどの部分がフィニッシュラインに到達したらフィニッシュ(ゴール)と認められるか?

Answer

胴体。
手、腕、脚、足、頭、頸以外の胴体がフィニッシュラインに到達した時がフィニッシュ(ゴール)となる。頭や手、足を突き出しても胴体がフィニッシュラインに到達していなくてはフィニッシュとはならない。

競技概要

陸上競技でトラックの内側や外側で行われる競技をフィールド競技とよぶ。フィールド競技は、「跳躍」と「投てき」の2つに分けられる。「跳躍」は、走高跳、棒高跳、走幅跳、三段跳の4種目で、跳ぶ高さや距離を競う。「投てき」も、砲丸投、円盤投、ハンマー投、やり投の4種目で、こちらは手で投てき用具を遠くへ投げ、その距離を競う。フィールド競技はトラック競技のように何人もの選手が同時に競うことはない。1人ずつ試技を行い、その記録で順位が決まる。フィールド競技は、記録への挑戦であり、自分との勝負なのだ。

種目

競技紹介アニメーション「One Minute, One Sport」

陸上競技ロードのルールや見どころを1分間の手書きアニメーション動画でご紹介します。競技に詳しい人も、そうでない人も、まずは動画をチェック!

競技概要

ロード(一般道路)で実施される種目はマラソンと競歩である。紀元前5世紀、ギリシャのマラトンに上陸したペルシャ軍をアテナイ(アテネ)軍は討ち破る。勝利の知らせをアテナイに伝えるため、若い兵士がマラトンからアテネの約40キロメートルを走り、「われ勝てり!」と伝えて息絶えたという。そうした言い伝えからその名がついたマラソン。アテネ1896大会(男子のみ)以来、オリンピックでは欠かさずに行われており、数あるオリンピック競技のなかでも最も人気が高いものの1つだ。

競歩は「歩く」速さを競う種目で、常に左右どちらかの足が地面に接していなくてはならない。また、前に振り出した脚が接地してから腰の真下に来るまで膝が曲がってはいけない。オリンピックではロンドン1908大会で、トラック種目として3,500m競歩が行われているが、ロードで行われるようになったのはロサンゼルス1932大会からである。

マラソンも競歩も距離が長いだけでなく、路面の状態や道の勾配、気象条件などの影響を大きく受ける種目である。選手同士、選手自身、そして自然との過酷な戦いに注目しよう。

種目

コース詳細

オリンピックスタジアム~富久町~水道橋~神保町~神田~日本橋~浅草雷門~日本橋~銀座~増上寺~銀座~日本橋~神田~神保町~皇居外苑~神保町~水道橋~富久町~オリンピックスタジアム

マラソンコースを映像でご紹介します。

競技概要

紀元前708年、古代オリンピックでは、あらゆる競技能力に秀でた競技者を決めるため、「五種競技」が考えられた。これは、陸上4種目とレスリングの合計5種目を行い、順位を競うというものである。この競技にちなんで近代オリンピックで行われているのは、男子の10種競技と女子の7種競技。どちらも短距離、中・長距離、跳躍、投てきという陸上競技の全ての要素においてトップクラスの実力を持った選手同士が戦い、究極のオールラウンダーを決める。そのため、10種競技の勝者は「キング・オブ・アスリート」、7種競技の勝者は「クイーン・オブ・アスリート」と呼ばれる。

種目

(2018年12月1日現在)

競技会場

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