1スレ625氏変身

私は未来(ミク)14歳、中学3年の受験生。成績は学年で10番以内のいわゆる優等生。生徒会の役員もこなし先生からの信頼も厚い。
同じクラスに、有紀という成績は底辺だけどませたコギャルがいた。学校の中でも有名なギャルサーのヘッドで、毎日学校には来るけど教室にいることは少なかった。
私と有紀は実は幼馴染で、小学校5年までは家も近所でよく遊んだ仲だった。でも6年になった時、有紀の両親は離婚して、お父さんの実家に引っ越していった。それから音信不通だった。
中学に入って有紀の存在には気づいていた。でもそのころから有紀はコギャルの格好で普通の生徒から浮いていた。クラスも違っていたので言葉も交わすこともなかった。
3年になって同じクラスになって、初めて声をかけた。
「有紀、久しぶり。元気だった?」
「うん。未来は生徒会の委員で、私なんかとは別世界の人だから口も利けないよ。私なんかと一緒にいるとまずいでしょ。」
「そんなことないよ!私たち友達だったじゃないの?有紀もいろいろあったと思うけど、同じクラスになったんだしまた仲良くしようよ。」
未来は生徒会の役員として、有紀を普通の生徒にしたかった。そんな思い上がりがあった。有紀にはそれが優等生のお節介としてウザく思った。
「未来も私みたいになればいいのに。」有紀は自分の不幸を恨んだ。
元々有紀の母は派手でスナックでアルバイトをしていた。だから小学校の頃は家で一人ぼっちで、未来と遊ぶことが楽しかった。
母親が男と駆け落ちして、離婚。父親の家で祖父母と同居するようになっても自分の居場所はなく、祖母からは出て行った母に似ているといびられ、ますます家に居るのがいやになった。
そんな時、小六の有紀がコンビニにたむろしていたギャルサーと出会い、メンバーに入った。
パシリみたいな存在から、化粧も洋服も整えギャル道を上り詰めた。もちろんいろいろ悪いことも経験した。SEXや円光はしても、でも母親のこともあってか、彼氏は作らなかった。
そんな自分の境遇を知らない、優等生の未来には無性に腹が立った。表面は小学校のときの友達のフリをしながら、いつか未来にも自分と思いをさせてやると、黒い気持ちが高まっていった。

夏休みが始まる前、有紀が未来に提案した。
「塾の夏季合宿休んで、私とつきあってくれない?私のこと心配なんでしょ!どうして私がこうなったのか知りたくない?」
「本当の友達なら、私のことしっかり解ってほしいの。口先だけど心配なら要らないわ。」

「解ったわ!1週間の合宿キャンセルして有紀と合宿する。」この選択が未来の人生を変えることになろうとは、このときは思いませんでした。


「未来の偽善者振りが気に入らない。思い知らせてやる。」

有紀が提案した偽合宿、未来は少し心配したけど、有紀が立ち直るなら1週間は短いと思っていた。

「おはよう!」合宿の用意のまま未来派有紀の家に行った。
「上がって、ここが私の部屋。散らかっているけど。」
有紀の部屋は祖父母の家の離れだった。一人で使っているようだったが、中はギャルの部屋だった。未来の部屋はまじめな中学生の部屋で好対照だった。
「荷物置いて、何か飲む?」
「まだいいよ、有紀、宿題やろうか?」
「宿題よりも、この合宿で未来に私のことをわかってほしい、なぜ私がこうなったのかを。」
「わかったわ!じゃあ、有紀の話を最初から聞くわ。話して。」
有紀は両親のこと、母親が男と出て行ったこと、この家に来て祖父から性的暴行を受け、祖母からはいびられたことを赤裸々に話した。
そしてギャルサーとの出会い、ギャルへの目覚め、今の自分を話した。話しながら何本もタバコを吸い、未来にもタバコを勧めてきた。
「吸ってみなよ!私の気持ちがわかりたいんだろ。ほら!」
そう言われ、未来は1本タバコを持つと咥えた。
「ごほっ、煙い。」
「ゆっくり吸いなよ!、ほら、こうやって、ふ~っ」有紀が煙を未来に吹き掛けた。未来の負けん気に火がついた。
「こうすればいいのね?」「ふ~、は~、ふ~」
「できるじゃん!合宿期間中は私と同じようにタバコも吸うのよ、いい!わかった。」
「うん、でも身体に悪いんでしょ、うちの家族は誰も吸ってないし、そう言うから。」
「こんなおいしいもの、食わず嫌いなだけだよ。すぐ慣れるし、大丈夫だよ。」

そんなこんなでお昼近くになり、外にご飯を食べに行くことにした。未来の格好はセーラー服のままだったので、有紀に着替えるように言われた。
「有紀、合宿の用意だから、普段着は待ってきてないよ!」
「仕方がないな?私の貸してあげる、背格好同じだし、ここにあるの好きなの着て!」
有紀の洋服はすべてギャル服で未来には抵抗があった。
「これ着れば!」勧められた服は有紀の服装と良く似た胸元の開いたタンクトップにホットパンツだった。
セーラー服を脱ぐとスポーツブラの未来の姿があった。
「そのブラにこの服は合わないよ!見せブラにしなきゃ!これも貸してあげるから下着も換えて。」
渡されたブラとパンティーはサテン地のパープルに黒いフリルのついた派手なものだった。
「え!これを着るの?恥ずかしいよ!」
「ついでに髪の毛も私とお揃いの金パにしよう!そうすれば恥ずかしくないし、似合うから。」
有紀は用意してあったブリーチを取り出すと未来の髪に塗っていった。
何がなんだかわからないまま、有紀の言うままに未来は有紀によって書き換えられた。

「鏡見てごらん!私と一緒だよ、化粧もバッチリ似合ってるよ。」
「これが私?ほんと有紀みたい。でもどうしよう?こんな格好じゃお母さんや先生に叱られる。」
「大丈夫!合宿終わったら黒く染め直せばいいから、そうしたら元の未来に戻るから。」
「そうね。1週間有紀になって、有紀のことわかってあげるんだったもんね。」
(わかってあげる?何?その上から目線の言い方!むかつく!!あなたは私になるのよ!もう優等生じゃないようにしてあげるから。覚悟しなさい)
有紀は益々未来を落とし込んでやると思った。

「じゃあ早く着替えて、出掛けよう!」
二人は繁華街へ繰り出した。
「お金あんまり持ってきてないけど、どうしよう。」
「大丈夫!ご飯はタダで食べれるから、お化粧直しに行こう。」
有紀にそう言われ、[出会い喫茶]と書かれた店に入った。
「ここは女の子はタダだし、氏名の男の人と食事やカラオケも奢ってもらえて、お小遣いも貰えるから。便利な場所だよ。」
女の子のフロアに入ると、周りは同じような女の子が何人もいた。
「チワ~、元気~」
「この子新人?ユキのトモ?」
「そう、幼馴染のミクだよよろしく!!」何人かと挨拶して、すぐに友達になった。
タバコは吸い放題、ネイルやコテも使い放題!指名を待ちながら、アイちゃんにネイルをしてもらった。ネイラー見習いと言ってたけどプロの出来栄えだった。
「良かったね、これで見た目完璧かな?」
「そうかな?有紀には足元も及ばないよ、何にも知らないんだから?」
「この1週間で経験してわかってもらえばいいんだって、こっちのほうがいいことを。」

「3番の子指名は入りました、個室までお願いします。」店員に呼ばれ有紀と未来が出た。本当は未来の指名だったが、初めてなんで店員にお願いして2人で会った。
有紀の仕切りで、ファミレスに行き、その後カラオケに行った。
カラオケの個室に入ると、男の人が下着を要求した。
「これがブルセラ?」出会い喫茶の待合室でいろんなことを聞いたが、実際にやってみると怖いと思った。ただ有紀がいるし、有紀のやることを真似るだけだったんでできた。
パンティーを売って、初めて男の人のおちんちんを口にした。有紀と一緒だったから言われるままやってみた。正直臭かった。
フェラ付きパンツ売りで一人1万円もらった。
「このお金で未来の洋服でも買いに行こうか?」
後ろめたい気もしたが、有紀に勧められるまま従った。
「有紀はいつもこんなことをしているんだろうか?」
こうして未来の一日目が過ぎていった。


一度経験したら、慣れるのは早い。翌日有紀の部屋で目を覚ますと、自分から化粧をしてタバコを吸った。
「おは世!」「今日は何して遊ぶの?」すっかりギャル化した未来が有紀に言った。
「今日は彼氏と出掛けるから、未来は一人で遊んできて。」
「つまんないなあ~?」
「じゃあ、あの喫茶店でも行ってくるよ。」そう行って未来は出掛けていった。
(いろんな人と交われば、未来もどんどん染まるから、一人で行ってくればいいの)有紀の策略がそこにあるとも知らずに...

出会い喫茶に行くと、昨日のアイちゃんや美貴ちゃん、そのまた友達のトモちゃん達といっぱい知り合いになった。
いろんなことを教えてくれた。日サロやキャバクラの体験入店もした。その日はオールで遊び呆けた。
美貴は肩と腰に刺青を入れていた。その刺青に見入っていたら、
「タトゥーに興味あるの?」
「うん。美貴のとってもきれいだから。憧れるな、でも私には無理、1週間の体験だから。」
「それなら、タトゥーシール張ってみれば、1週間ぐらい持つし、気分も変わるよ!」
「やってみる!どこにあるの?」そう言ってタトゥーシールを買いに行き、美貴に張ってもらった。
「肩にはバラ、腰にはサソリ、左の乳房にもバラの花、出来たよ。」
「きれい、本物みたい。有紀に見せたらびっくりするかな?」
こんな毎日を過ごして、あっという間に1週間が終わった。

「有紀、帰りたくないよ?」
「一度帰らないとまずいでしょ、それからまた遊びにこれば。」

「わかった。帰る」金髪のギャルの格好のまま家に帰ったのでした。


合宿の1週間が過ぎ、未来は家に帰った。有紀によって金髪にされたままの姿で、服装もとてもあの優等生の未来とはかけ離れたギャルのいでたちだった。

「ピンポーン!」
「はい。」(ガチャと鍵が開き、ドアが開く)
「ただいま。」
「どちら様ですか?」
「私だよ!未来だよ。」
「はあ?冗談はよして、未来は塾の夏季合宿に行っているの。」
「その合宿から帰ってきたんだよ!娘の顔忘れたの?このくそババア!」
そう言うと未来は自分の部屋に上がっていきました。
「たった1週間遊んだだけじゃない。みんなと同じ髪色にしただけなのに?」
宿題をやろうと問題集を取出して、机に向かったものの、何が書いてあるのか?問題すら理解できないようになっていました。
「あれ?どうして、こんなの簡単なはずなのに??」「イライラしてきた、タバコタバコ・・・」
ボストンバッグからタバコを取出すと火をつけた。
「どうしてだろう、勉強したくなくなってる。わかんないし、」
「未来、入るわよ。」「何、この煙。あなたタバコ吸ってるの?どうしちゃったの?」
「有紀のこと立ち直らせるために、有紀の家に合宿に行ったの。そこでいろいろなことお勉強したの。タバコもお化粧も、SEXも」
母親はその場にへたり込みました。
「疲れたから寝るよ!」「話は明日にしてね。」そう言って母親を追い出すと、鍵をかけたのでした。
母親は何がなんだかわからないまま、ただおろおろするばかりで、遅くに帰ってきた夫に相談しても、夫も無関心で途方に暮れたのでした。
翌日お昼近くに未来は下りてきました。
「宿題やってたの?」
「うん。でも飽きたから、遊びに行ってくる。」そう言うと未来は出て行ったのでした。

有紀の部屋に戻ると、有紀は彼氏とエッチの最中でした。外でタバコを吸って時間を潰してから、出直しました。
「有紀、ここにいてもいい?家は疲れるし勉強もしたくないの。」
「いいけど、親は大丈夫?」
「あきれ返ってた。こんな風になったから。でもこの方が楽しいし、こう勉強つかれたもん。」
「いいよ、毎日一緒に遊ぼう、未来も彼氏作れば?」「裕也、未来に彼氏紹介してあげてよ。」
「おう、イケメンの亮二知ってるだろ、あいつ彼女と別れたばかりだから、紹介してやるよ。」
「よかったじゃん、未来。亮二はイケメンだからお似合いだよ。」
こうしてまた未来の環境が大きく変わり始めたのでした。

紹介してもらった亮二はイケメンの18歳、高校を中退してホスト見習いなことをしていた。
その日から、亮二の部屋をねぐらとする生活が始まった。お金は持たずにに出てきてしまったので、また出会い喫茶でアルバイトをしまくった。
今までの未来なら絶対に許さなかったことを当たり前のように遣りこなす、有紀よりも積極的な未来だった。
亮二はなかなかの悪で、そんな未来に美人局までさせて、恐喝まがいの行為をするようになった。

「未来、今度のカモは当たりだったな?財布に20万もあったぞ!これで当分遊べるな。」
「やったね!私も男を見る目が上がってきたみたい!」
「帰って、飯にするか?」
「うん。今日はから揚げ弁当がいいな?」

こんな感じで毎日が過ぎ、夏休みも終わろうとしていた。
「未来、明日から学校行くの?」
「本当はいきたくないけど、有紀が行くならいく。」
まったく立場が入れ替わった二人だった。翌日有紀は黒髪に染め戻し、合宿の時に未来が残していった未来のまじめな制服を着て学校に行った。
未来は円光のために有紀から借りた有紀のギャル校生仕立ての制服で学校に行った。

「未来さん、職員室に来なさい!」ホームルームで担任の教師から言われた。
「有紀はどうして呼ばれないの?」
「見りゃわかるでしょ、私はあなたのおかげで更生したの、あははっ・・・」

すべて有紀の描いたシナリオ通り、未来はまじめで出来のいい優等生から、単なるアホ馬鹿ギャル校生に堕とされた。
そして有紀は見事な変身振りで、未来に代わって優等生の会談を上って行った。

相変わらず亮二と同棲をして、学校にもめったに来なかった未来も卒業式を迎えた。
「どうしてこうなっちゃったんだろう、本当は今頃志望校に合格しているはずなのに?」
そう考えながら、卒業式の校門の前で、亮二のバイクが来るのを待っていた。
その横をみんなと楽しそうに歩いていく有紀の姿があった。



  • 最終更新:2014-03-15 02:09:48