「第55回京王杯2歳S」(GII・2日・東京・芝1400メートル)は中団やや後ろにつけた単勝1番人気のタイセイビジョンが、直線伸びて差し切り、1分20秒8の2歳コースレコードで重賞初勝利を挙げた。クリストフ・ルメール騎手(40)は同レース3勝目、西村真幸調教師(43)は初勝利。ビアンフェが2着、ヴァルナが3着に入った。
力強く伸びて差し切った。1番人気のタイセイビジョンが、函館2歳Sで2着に敗れたうっぷんを晴らして重賞初制覇。しかも従来のタイムを0秒4更新する、1分20秒8の2歳コースレコードも記録した。
課題のスタートは出た。ルメールは「スタートは良かったけど、少し掛かってコントロールが難しかった」と苦笑い。序盤は後ろから3番目。猛然と行きたがる相棒に、ぐっと手綱を引いて懸命になだめるシーン。「3、4角ではリラックスできたし、その分、最後にいい脚を使ってくれましたね」。直線は上がり最速となる3F33秒5の末脚を繰り出し、逃げ粘るビアンフェを難なくかわし去った。
函館2歳Sでは、小回りの1200メートル戦に対応し切れなかった。西村師は「ルメールが“直線が長く、距離もあった方がいい”と言ったので、ここを目標に調整した」と出走の経緯を説明。その采配がずばりと当たった。さらに夏場の休養もプラスに働いた。「しっかり走れる体になってきたので、これだけのタイムで走れたね」と成長をアピール。確実に進化も遂げている。
次走については「オーナーと相談して、決めたいと思います」と明言は避けたが、さらなる飛躍を期待させる勝ちっぷりだったことは間違いない。 (東京競馬取材班)