ふすま選びのポイント
ふすまのコーディネート例
材料を選ぶときは、ある程度それぞれ部材のグレードをそろえるのが一般的です。
あくまで参考ですが、ふすま製品のグレードに合った各部材のコーディネート例を示します。実際には沢山あるアイテムの中からご自由にお選びください。必ずご満足のできるふすまに仕上がることと思います。
下記は、積算資料ポケット版に掲載されている襖の価格です。実際には別途に、採寸費用・建合わせ費用・建付け費用・現場搬入費用・消費税等が必要です。
グレード | 両面襖の 参考 製品価格 |
ふすま紙 | 張替 年数 目安 |
ふすま縁 | ふすま引手 | ふすま下地 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
NFS-10 並品 |
|
14,000 ~18,000 円 |
|
2 ~ 3 年 |
|
|
|
NFS-20 中級 |
|
16,000 ~21,500 円 |
|
3 ~ 5 年 |
|
|
|
NFS-30 上級 |
|
20,000 ~28,000 円 |
|
3 ~ 5 年 |
|
|
|
NFS-40 高級 |
|
25,000 ~42,000 円 |
|
5 ~ 10 年 |
|
|
|
NFS-50 高級 |
|
60,000円以上 |
|
5 ~ 10 年 |
|
|
|
(※1)板ふすまのグレードにはかなりの地域差があります
- グレードの品番は日本襖振興会が提唱する全国共通の品質表示品番です。
- 品番をご指示頂ければご予算に見合った部材サンプルをお届けでできます。
- 襖の価格は部材の組合せや施工方法・下地の種類などで変わります。
- メーカーによりグレード(分類)が異なる場合があります。
意匠:見た目の美しさや材質の良さ・加工技術の高さ
耐久性:紙質に強さや、図柄の意匠性の保持期間。和ふすまや板ふすまでは、ふすまの風合いを持たせるために浮かし貼りをします。
加工性: 下地の種類によっては、糊を前面塗布してベタ貼りをします。また上貼紙によって施工法が変わります。良い紙にはより丁寧な仕上げ方をします。
ふすまの部材コーディネート例の活用
コーディネート例活用の目的
- 消費者や設計関係者に部材のランクを解かりやすくする。
- 意匠的にバランスのとれた部材を指示して頂くための目安にする。
- 提示価格を参考にして、予算に応じた襖を選択していただく。
- 襖のグレードアップを計る。
- 襖のグレードに品番を付けることにより、、全国のどの地域でも同レベルの襖が提供できる。
コーディネート例活用の利点
- 設計からのグレード品番の指示によって施工店では予算と部材ランクの組合せが解かる。
- 共通品番の指示により消費者や設計者にとって襖のグレードの指示がしやすくなる。
- 施工店にとってはサンプルの提出や見積り時の無駄がなくなる。
- 各部材メーカーさんが設計PRをするときに、その部材がどのグレードに属するものかの説明を加えることによって、具体的な説明がしやすくなる。
設計関係の皆さまへお願い
『ふすまの部材コーディネート例』の活用法は、日本襖振興会会員の支持を得て広く全国に公示しています。
ふすまのグレードの共通品番をご活用ください。
まだまだ全国レベルで施工店には浸透しておりませんが、襖の仕様指定を解かりやすくしたいと考えております。〈襖仕様は NFS-10程度〉とすれば、その価格帯や部材のグレードがどの地域・どこの施工店様であっても解かります。皆さま方のご理解とご協力を宜しくお願い申し上げます。
価格はあくまで製品の参考価格です。
実際には採寸費用・建て合わせ費用・建て付け費用・搬入費用・消費税などが別途に必要です。また、部材の組合せは、あくまで参考であり、部材の自由な選択・設計は可能です。
表具店・経師店などふすま製作の皆さまへお願い
ふすまのコーディネート例は、ふすまの部材のグレードを知るうえで、設計関係の方々には非常に分かりやすいと好評です。
このコーディネート例一覧表は、近日印刷物にし、日本襖振興会の正会員を通じ、表具店・経師店様ほか関係者に配布していく予定です。かならずしも十分ではないと思いますが上記目的・利点をご理解いただき、対応下さいますようよろしくお願い申し上げます。。