ショートプログラム(SP)で6位と出遅れた友野一希(21)=同大=が149・41点をマーク。合計214・55点で逆転優勝を果たした。冒頭の4回転トーループで着氷が乱れたものの、続く4回転サルコーー2回転トーループの連続ジャンプは成功。後半のトリプルアクセルなどは出来栄え点で減点を受けたが、その他の内容を無難にまとめてSPでつけられた9・91点差を逆転した。
2日の演技後に「僕はショートが悪くてフリーで巻き返すパターンが多い」と語った通りの結果に友野は「今日は最初から勢いよくいけたかな」と納得の表情。特に4回転サルコーを成功させたことに手応えを感じたようで、次戦のグランプリ(GP)シリーズ第5戦ロシア杯(モスクワ)へ「より自信を持ってSPから演技できれば」と意気込んでいた。