FA市場で最大の注目を集めるゲリット・コール投手(29)=アストロズからFA=が、来季の所属先に「西海岸の球団を希望している」との一部報道を否定した。アストロズの地元紙ヒューストンクロニクル(電子版)が報じた。
同僚のレディックが10月中旬、豪腕の行き先について「たぶん故郷の近くにいたいんだろう。きっと、ネバダ州より西のはずだ」と発言。コールは大谷の熱烈なファンを公言し、かつエンゼルスの地元オレンジカウンティー出身ということもあり、エンゼルスが移籍先の最有力候補と伝えられてきた。
だが、コール自身がレディックの発言について「いや、それはフェアな予想じゃない。自分は一度もそう言ったことはない」と否定。これを受け、1日の大リーグ公式サイトは「資金が豊富な(東海岸の)ヤンキースやフィリーズが獲得レースに参戦するのは間違いない」と報じた。もちろん、エンゼルスに加えて同じ西海岸のドジャースやパドレスもいまだに候補とされるが、地理的な条件が獲得レースを左右する可能性は低くなった。
今季は20勝(5敗)を挙げ、防御率2・50と326奪三振はともにア・リーグトップ。ポストシーズンも5試合で4勝1敗、防御率1・72と大舞台でも力を見せつけ、さらに株を上げた。
大リーグ公式サイトは1日にFAランクトップ20を特集し、1位にコールを選出。今季成績から算出された米データサイト「ファングラフス」の適正年俸は、驚異の5940万ドル(約64億2000万円)となっている。