気温26度の桃園国際空港に降り立った大野雄は落ち着いていた。「台湾は3回目ですからね。特別に持ってきたものもないです。とりあえず、ご飯がおいしいところがあればいいんですけどね」。まず気にしたのは食事面。現地の食事が口に合わず苦労した経験があるからだ。
「最初は食べ物が合わずにマクドナルドばかり…」。代表初選出となった2013年11月の強化試合で初めて台湾入り。この時、現地の食事が合わずはハンバーガーを頬張るしかなかった。ただ、15年11月のプレミア12に出場した際には日本食と焼き肉屋を開拓。今回も宿舎近くで日本料理店を探し、万全の体制を整えるという。
この日は空港で荷物が出てくるまでに30分以上待たされても平然としていた左腕。「どこでも投げられるように準備していきます」。食の不安を取り除き、第2先発で待機することが有力な一次ラウンドに臨む。