栗原新打撃コーチ「精一杯」

　中日は２日、今季限りで楽天を退団した栗原健太さん（３７）が打撃コーチに就任したと発表した。背番号と１、２軍のどちらを担当するかは未定。栗原コーチはこの日、ナゴヤ球場で就任会見し、「とにかく選手のために精いっぱいやっていこうという気持ち」と抱負を語った。

　与田監督とは２００９年のＷＢＣ日本代表でコーチと選手という間柄。与田監督が楽天のコーチ時代にも、一緒にコーチを務めるなどしていた。今回は「とにかく力を貸してほしい」と声をかけられたといい、「すごくうれしく思った。何とか力になれればというのが（就任を決めた）一番かもしれない」と打ち明けた。

　チームは今季、１２球団最低の９０本塁打で、長距離砲育成は大きな課題。そこへ向けては「ホームラン打者の育成は難しいし、時間がかかる。僕もカープ時代は我慢して使っていただいた。どんどん経験をさせて、その中でつかんでいくしかない。僕が現役の時にやってきたことを選手に伝えられたら」。ドラフト１位・石川（東邦高）の育成についても「（石川が）与田監督に引かれて、僕も中日の話をいただいてということで縁も感じる。何とか彼のいいところを伸ばせるように。将来は日本を代表するような選手になれるようにアドバイス、指導ができたらと思う」と語った。　（井上洋一）