育成１位・名大松田が熱投　「出来過ぎ」１２７球の完封劇

　９回は捕手のサインに何度も首を振り、武器の直球にこだわった。最速１４８キロ左腕の松田は三振締めで２７個のアウトを積み上げ、雄たけびを響かせた。

　「ストレートが少し高めに抜けることもあったけど、コースは定まっていたので心配せず投げられた。完封は出来過ぎですね。エヘヘ」。硬式野球歴わずか４年の伸びしろを見せつけるような投げっぷり。散発５安打６奪三振で１２７球の完封劇を笑顔で振り返った。

　前日の１日はこれから先輩となる大野雄が侍ジャパンの強化試合に中継ぎとして登板し、３イニング無失点の好投。「試合、見てないんです。すいません」と小声で打ち明けたが「ストレートが、低めにバシッと決まる投手。やはりそこが生命線。同じ左投手として参考にしたい」と対面を心待ちにする。