2019ラグビーワールドカップ、日本を下した南アフリカが再びラグビーの頂点に返り咲き幕を閉じた。
日本も初のベスト8を果たしラグビー人気が再び再来した。私自身もラグビー人生を23年間生きた人間として、このラグビーブームが4年前の南アフリカを下した時のワールドカップと同じ様な流行ではなく、日本の一流のスポーツとして認められ、更に盛り上がり、最高のスポーツとして認められる事を願うばかりだ。
ワールドカップ中でも、良く耳にした「にわかファン」の言葉だか、私自身はあまり良い言葉には聞こえてこなかった。
ラグビーとの出会いは、兄がラグビーを始めていた事から始まった。
小学2年生の頃、兄のラグビーを見に行き練習で相撲をして遊んでいた時に一緒に相撲しよう?というところから始まった。
小学2年生ながらにラグビーは痛そう、怖そうというイメージしかなかった。
相撲の練習がキッカケでいつの間にか毎週、イヤイヤながらに練習に連れて行かされ、練習が終わるとホッとしていた事を今でも覚えている。
初の試合でも、ルールもさほど分からぬまま出てボールを持てばボールを持つ相手めがけて相手がどんどんタックルをしに来る。
しかし、試合を重ねる度に学習していく。
ボールを持てば相手が来る。相手に触れらぬ様に相手を抜きさえすれば、タックルされずに済む。
小学生の頃のラグビーはいかに、相手を抜き去るか?ただそれだけの考えでラグビーに打ち込んだ。
中学に入り、ラグビーの監督に言われた言葉が今でも頭に残っている。
ボールは命より大事な物だと。中学生ながらに衝撃を受けた。
中学生からのラグビーは小学生の頃の様に個人のスキルだけでは抜き去る事は難しくなってきていた。
この頃から、周りの動きや、仲間のサポート、チームワーク、仲間の信頼、命より大事なボールをあのトライまでに繋げるために仲間との結束はより深まって行った。
「規律」を守り、相手を「尊敬」し、仲間を「愛」し、仲間を「信頼」して1つのボールをあのトライゾーンまで繋げるのがどんなに難しい事か、一緒にやって来た仲間にしか分からない。
私も、この素晴らしいラグビーワールドカップをにわかファンとしてではなく、ラグビーを愛する一員として見れて良かった。
少年はいつしかラグビーに夢中になり少年をいち早く大人にし、大人はいつまでも少年のようにボールを追いかけ少年の心を抱かせる。