(左)行方不明になっている小倉美咲さん(家族提供)、(右)小倉さんが行方不明になった現場に最も近い国道413号の自動車ナンバー自動読取装置(Nシステム)=山梨県道志村(渡辺浩撮影)

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 山梨県道志村のキャンプ場で行方不明になった千葉県成田市の小学1年、小倉美咲さん(7)について、山梨県警の市川和彦刑事部長は24日の定例記者会見で「解決に直接つながるような有力な情報はない」と明らかにした。

 聞き込みなどを担当する荒居敏也生活安全部長は「美咲さんを無事に発見できていないことに関係者一同、心を痛めている。さまざまな可能性に考慮しながら、発見に向けて全力で取り組む」とした。

 原幸太郎本部長は「いい結果が得られていないのは残念。しっかり取り組んでいきたい」と語った。

 小倉さんは9月21日、母のとも子さん(36)や姉、知人ら計7家族27人で「椿荘オートキャンプ場」を訪れた。同日午後3時40分ごろ、小川へ先に遊びに行った子供たちを1人で追い掛けた後、行方が分からなくなった。

 県警や地元消防団のほか、県から災害派遣要請を受けた陸上自衛隊など延べ1700人が東西約15キロ、南北約8キロにわたって捜したが発見できず、今月6日に捜索が打ち切られ、県警は事件に巻き込まれた可能性もあるとみて捜査している。