2019年11月03日(日)05時08分

『DEATH STRANDING』海外レビュー

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『DEATH STRANDING』の海外レビューです。

  • ジャンル:アクション
  • 機種:PS4
  • 開発:コジマプロダクション
  • 販売:SIE
  • 概要:小島秀夫氏の新会社コジマプロダクションによるデビュー新規IP

10/10 Gameplanet

良い点:
・素晴らしい演技
・実存感のある世界
・答えが満載の充実した奥の深い物語
・美しい音楽とサウンドトラック
・素晴らしいグラフィックとパフォーマンス
・完ぺきに物語を盛り上げるゆったりとしたゲームプレー
・素晴らしいカットシーンの数々
・過酷な旅を乗り切ったと実感できる
・予想もしなかった感情を喚起する
悪い点:
・いわゆる「楽しい」ゲームではない
・ゆったりとし過ぎていると感じる人もいるかも
・カットシーンが多すぎると感じる人もいるかも
・クリッピング問題
・厄介な地形上でのSamの動きが変
・大量の荷物を背負っている時のSamがバカっぽく見える
・同じに見える殆どの基地
・まだフォト・モードがない

『DEATH STRANDING』が今世代で最も賛否を巻き起こすゲームなのは確かだが、ゲームという媒体を進化させる新たなアイデアを提示していることに議論の余地はなく、「楽しさ」が必須ではないことを見せ付けている。美しく語られる物語は、小島氏のゲームにしては驚くほど抑制が効いている。役者陣は素晴らしい演技を見せており、ゲームプレーはテンポが遅すぎると感じる人も多いだろうが、掘り下げることを厭わない人なら、クリアした後も数週間にわたって考えさせられる丁寧に作り込まれた体験を発見できるはずだ。

10/10 TheSixthAxis

良い点:
・ユニークで恐ろしく、狂っている
・複雑な物語と一流の演技
・ゴージャスなビジュアル
・思慮深いタクティカルなゲームプレー
悪い点:
・バカげた「ジョーク」と奇妙なカメオ
・少々中弛みする

美しく、手に汗握り、感動的で、ストレスが溜まり、壮大で目を見張り、完全に狂っている『DEATH STRANDING』は、唯一無二の体験だ。笑い、泣き、悪態をつき、トイレに行きまくった。『DEATH STRANDING』は私のゲーム・オブ・ザ・イヤーというだけでなく、私のゲーム・オブ・ザ・ジェネレーション候補だ。

100/100 GamingTrend

良い点:
・二転三転する魅力的な物語
・ステルス、探索、戦闘、インベントリー管理が上手く融合
・素晴らしい役者陣と驚異的なオープンワールド
・小島氏らしい奇抜さと繋がりに関する美しいメッセージ

『DEATH STRANDING』は、散り散りになった人々を繋げることでアメリカを再建する物語。成功するためには、ステルス、探索、戦闘、インベントリー管理の全てが必要なのだ。素晴らしい役者陣、驚異的な見せ場、引き込まれる物語、小島氏らしい楽しい狂気など、コントローラーが手放せなくなるはずだ。

5.0/5.0 Trusted Reviews

良い点:
・今世代で最も独創的なゲームの一つ
・恐ろしくも物悲しい、探索し甲斐のある魅力的な世界
・奇抜で多層的かつ興味深いキャラクターたち
・見事に調和したメカニックの数々
・革新的な社交システム
悪い点:
・イライラしがちなボス戦
・答えの出ない一部のプロット

『DEATH STRANDING』は、他に似たゲームが存在しない。壮大かつ革新的で、堂々としている。コジマプロダクションは現代の政治的テーマを強引に盛り込んでいるが、それらはナラティブと調和しており、プレーヤーを掴んで離さない。

5.0/5.0 EGM

結局のところ、『DEATH STRANDING』最大の謎は、3年以上にわたる予告編でじらされてきた要素ではなく、人々がどう思うかなのだ。好き嫌いの分かれるプロジェクトで知られるクリエーターにとっても、本作はこれまでで最も賛否が分かれるゲームの一つになるかもしれない。私にとっては、これまでにない体験だと断言できる。何にせよ、貨物をホログラムに届ける男のゲームに数百万ドルを投資するようソニーを説得した小島氏のことは、確実に尊敬できるようになった。

あらゆる革新的な芸術作品がそうであるように、『DEATH STRANDING』は間違いなく賛否を呼ぶだろう。とはいえ、大胆さを失いつつある業界において、ディレクターの妥協なきビジョンは新鮮な息吹を吹き込んでいる。

9.5/10 Gaming Nexus

小島秀夫氏が遂にウォーキング・シミュレーターを武器化し、現在の総量と手数料の世界における宅急便労働者へのラブレターとなっている。『DEATH STRANDING』は孤立との決別についてのゲームであり、これ以上は想像できないほど優雅に作品化している。

93/100 COGconnected

良い点:
・驚異的なリアリズムを実現したビジュアル
・卓越した演出
・素晴らしい役者陣と演技
悪い点:
・万人向けではないかも
・粗削りな部分がある
・『Metal Gear』ではない

3年以上理解したくてしょうがなかっただけに、私はこれがどんな作品なのか全く想像できなかった。Sam Porter Bridgesとともに国を横断して発見したのは、今迄にプレーしたことがないようなゲームだ。軸となるメカニックは単調な現代世界の日常であり、小島氏はそこに達成感を持たせることに成功している。それがストーリーラインの邪魔になることもあったし、物語がもっと頻繁に展開すれば、中盤もより充実していたかもしれない。それでも、ナラティブのクオリティは否定しようがない。『DEATH STRANDING』は驚異的なゲームで、自分でも気付いていなかった期待をはるかに凌駕してくれた。小島氏のような作家にとって、それは疑う余地のない成功と言えるだろう。

9.1/10 Worth Playing

『DEATH STRANDING』は驚異的な体験だ。間違いない。物語からゲームプレーまで、全てが一つにまとまったゲームは初めてだ。ソーシャル・オンライン・システムは魅惑的で上手く機能しているし、将来性にも期待できる。『DEATH STRANDING』は全てが自然に織り交ざっており、それが体験を豊かにしている。それはつまり、全ての部品が素晴らしいわけではないことも意味している。配達ゲームプレーは良く出来ていて、最高な時もあるが、ペース配分や配置を考えると、難易度が低いこともあり、全てが効果的とは言えない。そうした細かな不満はありつつも、『DEATH STRANDING』は斬新で野心的なゲームであり、多くの面で成功を収めている。万人向けではないかもしれないが、機会があれば誰もが試してみるべきだ。

9.0/10 God is a Geek

良い点:
・驚異的な物語と一流の演技
・多種多様な装備
・最高のオーディオとビジュアル
・最高のメカニックが盛りだくさん
悪い点:
・長距離の移動が苦痛
・インパクトが薄れるBTエンカウンター
・苦痛になりがちなバランス調整

『DEATH STRANDING』は野心的なゲームで、調和のとれた多種多様なメカニックやアイデアが盛りだくさんだ。物語と演技は素晴らしく、ビジュアルは美しい。サウンドトラックがパワフルなのは言うまでもないだろう。

9.0/10 Shacknews

良い点:
・先が気になるペースで展開する、壮大でエキサイティングなナラティブ
・今まで見たことがないようなユニークで魅惑的な設定
・ゴージャスなビジュアル
・素晴らしい音楽と演技
・手応えはあるが取っ付きやすい
・ゲームらしからぬ感動を覚える
悪い点:
・稀に遭遇する透明な壁
・BBを楽しいとも愛らしいとも思わない人もいるかも

私が業界内での自分の役割や後退した部分が多いことにうんざりしていた時期に、この卓越した旅路はゲーミングの可能性を思い出させてくれた。残念ながら、本作のようなゲームは数年に一度しか登場しない。小島秀夫の次回作を手にできる日まで、死が座礁するような出来事が起きないよう願いたい。

9.0/10 GameSpot

良い点:
・プレーヤーの努力は実用面でも感情面でも報われ、他人のための行動がもたらすポジティブなインパクトを強調
・優しい行動と通じて他のプレーヤーと繋がるのはパワフルな体験で、ゲームの希望に満ちたメッセージを強調
・各主要キャラクターの物語がそれぞれ異なる角度から全体の物語に貢献
・ビジュアル的にもサウンド的にも注目をひくBTとの戦闘
・人間の敵は殺さない方が良いことがゲームのテーマを際立たせている
悪い点:
・目的のための手段でしかない残念な悪役Higgs

『DEATH STRANDING』は吸収するのが難しいゲームだ。プロットやバカっぽい名前、陳腐な場面、過剰な説明には、非常にシンプルなメッセージとは矛盾する、絡み合う筋道が数多く存在するのだ。それがより明白になるのは、他のプレーヤーが置いて行った梯子を発見した時や、手紙を受け取ったNPCに感謝された時のような、よりありふれた瞬間。痛みを無視することなくポジティブであり、実際に物語とゲームプレーの両方において、逆境の存在自体が人生に生きる価値をもたらしていると論じている。忍耐力、思いやり、愛情を要求するゲームであり、現在の我々に必要なゲームなのだ。

8.0/10 ZTGD

良い点:
・目を見張るビジュアル
・超魅惑的な物語
・後半の狂気
悪い点:
・退屈になってくる配達
・空虚な世界

『DEATH STRANDING』は、レビューの執筆中も考えることがやめられない奇妙なゲームだ。雑な部分は沢山ある。もう二度とプレーしたくなくなる時もあれば、後半に突入すると完全に魅了されていた。プレーするのが待ちきれない時もあった。私は50時間以上をこのゲームに費やしたが、最後にはもっと費やしたい気持ちにさせられた。小島氏と彼のチームは、良くも悪くも他に類を見ない体験を作り上げている。比較対象が見つからないが、それは必ずしも楽しさと直結しないのである。誰もがこのゲームの虜になるわけではないが、誰も忘れることができないゲームであることは保証できる。

8.0/10 Video Gamer

良い点:
・魅力的なSF設定
・プレー・スタイルの見事な融合
・素晴らしい演技と演出
悪い点:
・繊細さが必要な脚本

『DEATH STRANDING』には目が離せないコンテンツが満載の、唯一無二のデベロッパーによる壮大なジャンルを超えたSFアドベンチャーだ。陳腐な脚本とオールスター・キャスティングは凝りすぎかもしれないが、演出と俳優陣は最も輝いている。

8.0/10 Destructoid

『DEATH STRANDING』は、宣伝が示唆するような、過度に奇妙で取っ付きにくいニッチ作品ではない。確かに奇妙ではあるのだが、シュルレアリスムを少しでもかじったことがある人なら、つまるところプレーできるハリウッド作品である本作に順応できるはずだ。

8.0/10 Critical Hit

『DEATH STRANDING』は出だしこそテンポが悪いが、最後には引き込まれるテーマを備えた魅惑的な物語へと開花、充実した演技とテンポの良いゲームプレーがそれらをまとめている。全てのシステムが自然に融合しているわけではないものの、心を打つ結末への推進力は十分である。

『DEATH STRANDING』は素晴らしいと同時に腹立たしい。一流の演技、グラフィック、サウンドをフィーチャー。ゲームプレー・メカニックの多くは革新的だが、同時にお使いクエストやインベントリー管理といったイライラするメカニックにも依存している。物語とゲームプレーの両方でメッセージを伝えることに尽力しているが、それを活かす構造になっていないため、物語にはパンチが足りない。例外なく突出しているのはゲームプレーとメッセージの融合で、それが極めてユニークな作品を生み出している。イライラする部分を耐え、プロットの欠陥を許容できる人には傑作になりえるが、期待し過ぎたせいで失望する人も多いだろう。

7.0/10 Game Informer

コンセプト: 『Metal Gear』のクリエーター小島氏による美しいが入り組んだ世界で、貨物を運ぶ
グラフィック: ロゴから環境に至るディテールが素晴らしく、マルチバースに命を吹き込んでいる
サウンド: 一流俳優陣は良い仕事を見せている。けたたましいアラーム音やSamの装備品の音といった、比較的偶発的な音も楽しい
プレー性: 装備したての武器の照準の表示にディレイを感じることがあるのを除けば、戦闘は上手く機能している。ロックオンのない打撃戦闘も同様だ
エンターテイメント性: ゲームプレー、戦闘、物語はいかにも小島氏らしいが、突出したところがない
リプレー性: 高め

努力は見えるものの、『DEATH STRANDING』の物語は欠点を補うことはできていない。どんでん返し、お約束、尊大なテーマのミックスといういつもの小島作品だが、少なくとも多次元理論や惑星の生物多様性における歴史上の重要な出来事といった、現実の題材を扱っているところは気に入った。Sam自身同様、私もなぜ先に進み続けるのか分からなくなることがあった。また一つ仕事を片付けたという誇りがあったのかもしれない。残念ながら、それが報われることはなかった。

良い点:
・素晴らしく奇妙なゲーム世界と主人公たち
・優れた戦闘とステルス・メカニック
・一流のグラフィック、素晴らしい演技と表情アニメーション
・面白いオンライン機能
悪い点:
・パッケージ配達のゲームプレー・サイクルは非常に単調で退屈になりがち
・非暴力的なゲームプレーと噛み合わないナラティブ

途方もない野心と想像力が生み出した作品だが、同時に仰々しく、作為的で、ゲームプレーは退屈に感じることが多い――『DEATH STRANDING』は小島氏の頂点だ。

3.5/5.0 Games Radar+

良い点:
・ビジュアル面での驚異的な偉業
・ムード満点の世界
悪い点:
・退屈なコア・メカニック
・脅威やリスクが殆どない

小島氏の謎めいた自称叙事詩にはそれなりに見どころはあるものの、期待に応えることに失敗している。

3.5/5.0 Hardcore Gamer

『DEATH STRANDING』は、楽しくない知的体験だ。魅力的な部分全てを最終幕まで先延ばしにした、45時間に及ぶ単調な作業である。ミッションはひたすら変わり映えしない配達フォーミュラに、お使いクエストがオマケで付いてくるだけ。プレーヤー時間を尊重しておらず、『Red Dead Redemption 2』のようなゲームはコンテンツ満載だが、『DEATH STRANDING』はA地点からB地点まで行く以外にやることがない。少し厳しすぎるかもしれないが、それでも平凡さの下には何かが埋もれているので、決して駄作ではない。傑作とも言えないし、小島氏の名前に相応しくもないが、殆どのプレーヤーにとって最後まで見届けるだけの魅力があるだろう。逆境を乗り越えるために連結した世界が全員をまとめあげており、SF伝承は魅力的で『Metal Gear』クリエーターの作品らしさに溢れている。構成は物足りないもののガンプレーは優れているし、ステルス・ホラーは、日の目を見ることのない『Silent Hills』を思い出してしまうとはいえ、予想しなかった楽しさを提供してくれる。音楽は『DEATH STRANDING』最高の要素だし、ビジュアルはエリアによってバラツキがあるとはいえ、キャラクター・モデルは最高峰の出来だ。ここまで引き延ばされていなかったら『DEATH STRANDING』は特別なゲームになっていたかもしれない。しかし、実際はプレーするよりも見るだけの方がはるかに楽しい、単調な期待外れとなっている。

3.5/5.0 USgamer

『DEATH STRANDING』は、小島氏の最も野心的なゲームかもしれない。同時に、最も退屈なゲームかもしれない。どちらにせよ、疲弊させられる構造とテンポの悪さをオリジナリティが凌駕しているが、それも僅かにだ。万人におススメできるゲームではないが、2019年で最も興味深いゲームの一つであることは確かだ。

68/10 IGN

『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』や『Red Dead Redemption 2』といった最近の記念碑的ゲームは、リアリズムの硬直性と純粋な現実逃避の爽快さのバランスを取ることに成功してきた。しかし、よろよろした主人公同様、『DEATH STRANDING』は壮大な野心と無数の革新的アイデアを有しているにもかかわらず、そのバランスを維持することができていない。壮大で目を見張るマップ上で堪能できる魅惑的で深みのある超自然SF世界があるだけに、それら全てを背負うゲームプレーの背骨が旅路を最後まで支えきることができていないのが本当に残念である。コジマプロダクションの最新作がソーシャル・メディアに端を発する称賛の声でいっぱいになるのは当然のことで、ある意味では私も『DEATH STRANDING』を気に入った。ただ、夢中になったことは一度もなかっただけだ。