過去の上映

  • 2019.4.23 - 5.26
  • 上映企画

映画監督 深作欣二

Kinji Fukasaku Retrospective

2019年4月23日(火)-5月26日(日)

★各回の開映後の入場はできません。
4-5月の休館日:月曜日、4月1日(月)-22日(月)

会場:長瀬記念ホール OZU(2階)
定員:310名(各回入替制・全席自由席)

当日券についてはこちらをご覧ください。

前売券についてはこちらをご覧ください

『カミカゼ野郎 真昼の決斗』のフィルム状態に関するお知らせ
『カミカゼ野郎 真昼の決斗』の上映プリントには、原版の経年劣化に由来する、全篇を通じての激しい褪色とアオリ(色や濃度が安定せず、フワフワと変化する現象)が見られます。予めご了承ください。

また、すでに前売券をご購入された方には、本作品上映の入場時に、招待券を1枚お渡しします。

概要

NFAJプログラムNo.11
PDF版でもご覧いただけます↑

「灼きつくような迫力で追いつめる 暴力の生きざま死にざま――!」(『仁義なき戦い 広島死闘篇』惹句、関根忠郎作)

 アクションや暴力表現に革新をもたらし、斜陽に陥っていた1960年代以降の日本映画に絶えず喝を入れ続けた映画作家、深作欣二(1930-2003)。水戸市に生まれた深作は、日本大学芸術学部を卒業した1953年に東映に入社、東京撮影所でマキノ雅弘、佐々木康、関川秀雄などの助監督として修業したのち、1961年にニュー東映作品『風来坊探偵 赤い谷の惨劇』で監督デビューを果たします。ほどなく陰影に満ちたアクション映画で頭角を現し、時代の要請に応えた任俠映画や青春映画、反戦映画なども手がけますが、やがて、実際に起きた広島抗争の手記を名脚本家笠原和夫が徹底取材の末にシナリオ化した『仁義なき戦い』(1973年)を監督、ロマンティシズムに根ざした従来のやくざ映画に背を向けたこの「実録」路線は、新しい観客の絶大な支持を受けました。
 その後の深作は、大作路線にかじを切った日本映画界を背負う巨匠として、1980年代からは『蒲田行進曲』(1982年)をはじめとする松竹映画や角川映画にも活路を求めます。時には文芸映画にも展開しながら、衝撃的な遺作となった「バトル・ロワイアル」シリーズ(2000-2003年)に至るまで、終生ダイナミックにその映画人生を駆け抜けました。
 手持ち撮影を駆使した人を斬るようなキャメラワーク、破滅へと突き進んでゆく男たちの人物造形、スターから無数の脇役までを躍動させる行き届いた集団演出など、深作映画のたたえる活劇性は今も色褪せることがありません。この上映企画は、深作監督が残した劇場向け作品61本(「総集篇」「特別篇」除く)から作品を厳選し、さらにTVドラマ2本を加え、45プログラム(48本)に組んで上映する大回顧特集です。深作映画の尽きせぬ活劇の粋を、国立映画アーカイブの大スクリーンで心ゆくまでお楽しみください。

 

舞台挨拶のお知らせ(舞台挨拶のみの参加はできません)
4月27日(土)4:00pm 『バトル・ロワイアル』上映前
ゲスト:深作健太監督

5月3日(金・祝)1:15pm 『北陸代理戦争』上映前
ゲスト:高田宏治さん(脚本家)

関連キーワード

国立映画アーカイブ

〒104-0031
東京都中央区京橋 3-7-6

お問い合わせ(8時~22時)
ハローダイヤル
03-5777-8600

アクセス

本日は無料観覧日です (7階展示室のみ)

国立映画アーカイブ先付け映像『Archive of Lights』
作者 山村浩二
(ロゴ:作者 鈴木一誌)