大会直前にタクシー乗車中の交通事故で負傷するアクシデントに見舞われた男子の田中刑事(24)=倉敷芸術科学大大学院、女子の本田真凜(18)=JAL=がそれぞれフリーに出場。田中はフリー3位の169・91点で合計を250・02点として3位、本田は合計179・26点で6位となった。
ショートプログラム(SP)5位の田中は「シャーロック・ホームズ」のメロディーに乗って冒頭の4回転サルコーに成功すると、連続ジャンプにした2本目の4回転サルコーも着氷した。さらに、その後のジャンプでも加点をつける内容にしてルール改正後のフリーでの自己ベストを更新。アクシデントの影響を感じさせない滑りで、2016年のNHK杯(札幌)以来となるGPシリーズの表彰台を決めた。
一方、SP10位と出遅れた本田は痛めた右すねにテーピングをして登場し、冒頭の3回転フリップから大きなミスを出さずにまとめきった。フリーの得点は6位の120・06点。昨季のGPシリーズ・フランス杯(グルノーブル)でマークした自己ベスト123・24点には及ばなかったものの、アクシデントを乗り越えてつかんだ順位に笑みを浮かべていた。