グランプリ(GP)シリーズ第3戦、フランス杯(グルノーブル)でGP今季初戦を迎えた宇野昌磨(21)=トヨタ自動車、中京大=は2日、男子フリー当日朝の公式練習を行い、前日の男子ショートプログラム(SP)で4位と出遅れる原因となった得意のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)と、4回転トーループの調子を取り戻しつつあった。
曲かけではトーループの4回転|2回転の連続ジャンプと単独の4回転トーループ、トリプルアクセルをクリーンに跳んだが、2本目のトリプルアクセルは軸がゆがんで転倒。その直後に、両足にテープを巻き付け、再びトリプルアクセルからの3連続ジャンプを成功させ、昨日まで見られたジャンプを跳ぶ時の力みが取れて軽やかさがあった。
曲かけが終わった後には、しっかりと跳びきったクリーンな4回転フリップを1本跳ぶなど、明るい兆しも。フリーに向け「切り替えなければいけない。(得点源となる)4回転トーループとトリプルアクセルを跳んで着氷させたい」と意欲を見せた。しっかりとフリーで挽回して、シニア転向後からGPシリーズでは一度も逃したことがない表彰台を死守したいところだ。