◇2日 マイナビABCチャンピオンシップ第3日(兵庫県ABCGC)
米ツアーから帰国参戦の小平智(30)=アドミラル=がボギーなしの1イーグル、8バーディーと猛チャージをかけ、コース記録タイの62をマーク。通算13アンダーにして首位に2打差の3位に浮上した。トップは2年連続賞金王を目指す今平周吾(27)で、通算15アンダー。最終日も激しいバーディー合戦が予想され、優勝争いは混沌(こんとん)だ。
どや顔の小平が戻ってきた。突如10打伸ばす大爆発。コース記録とともに自己ベストにも並んだ。日本ツアーで初優勝から7年連続Vもかかる。
「タイガーのおかげです」。前週のZOZOチャンピオンシップで、優勝したタイガー・ウッズ(米国)と第1、第2Rを一緒に回った。ウッズは第1Rを3連続ボギーでスタートしたが、そこから9バーディー。「あれを目の当たりにした。それから自分のイメージもよくなった」。すぐに米国に戻るつもりだったが、感触を確かめるため、急きょ今大会に出場した。前日の第2Rはそのウッズと同じ3連続ボギー。「スイッチが入った」。あきらめず、集中してバーディーを取り続けるウッズの姿を思い出した。残り15ホールで6バーディー、1ボギー。第3Rにつなげた。
「3連続ボギーから戻って来られたのは、タイガーを見たから。優勝を狙う」。米ツアーでは苦戦が続き、予選落ちは昨季は22戦して10回、9月から始まった今季も3戦して2回。今大会が終われば、すぐに米ツアーに2試合出る。本場でV字回復できるか。3日の最終日は絶好の試金石だ。