西武から海外FA権を行使する秋山翔吾外野手(31)の獲得候補に、ロッキーズが浮上した。1日、米スポーツサイトのジ・アスレチックが報じた。
今オフのロッキーズは、最大の補強ポイントが中堅を中心とした外野陣だ。同サイトが紹介したデータ分析の「ビル・ジェームス・ハンドブック」によれば、今季のロッキーズ外野陣は拙守により余分な47失点を喫し、これは両リーグ最多。特に、デスモンドはわずか74試合の中堅守備で同19失点をマークしたこともあり、同サイトはオフの獲得候補3人に秋山、ブレット・ガードナー(ヤンキースからFA)、キャメロン・メイビン(同)といずれも外野手を挙げた。
他にも、レッズが獲得戦に名乗りを上げるとみられている。メジャー全30球団で唯一、これまで日本選手の在籍がないレッズだが、来季は中堅ニック・センゼルを本来の二塁に戻す予定で、こちらも中堅手の獲得が急務だ。さらにマリナーズ、パドレスなどが候補球団に挙げられている。
秋山は西武が4年総額20億円超の慰留条件を提示したと伝えられる中、10月31日は侍ジャパンのカナダ戦で死球を受け、右足薬指を骨折。米放送局CBSスポーツ(電子版)は「海外FA権の行使を考慮すれば、故障は理想的なタイミングと言うには程遠い」と同情した。