DeNAからドラフト3位で指名を受けた伊勢大夢投手(21)=明大=が2日、東京都府中市の同大野球部合宿所で吉田スカウト部長らから指名あいさつを受けた。セットアッパーとして1年目から期待される右腕は、九州学院高時代の後輩、ヤクルト・村上との対戦を熱望した。
真新しいベイスターズのキャップを受け取ると表情が引き締まった。
「大学の試合が続いていたので、それほど意識はしていませんでしたが、実感が沸いてきました」
徐々に高ぶるプロへの挑戦。スリークオーターから最速151キロを投じる右腕が一番楽しみにしているのが高校時代2学年下の村上との対戦だ。
「上の学年が厳しかったので、自分たちの代から仲良く後輩たちと付き合おうと。なめられてしまった年代だったのかもしれないけれど、今でも1つ、2つ下の学年とは仲がいいです」。ドラフト会議でDeNAから指名を受けると村上から「おめでとう。よかったね」と“ため口”で祝福された。
上下関係も厳しくない仲だが、プロに入れば結果がすべて。今季36本塁打を放ち、高卒2年目以内のシーズン最多本塁打日本記録に並んだ若き主砲を抑えてこそ、自らの力を証明できる。
六大学野球秋季リーグを終え、投球を振り返ると、左打者への被安打が右打者に比べ7~8割多かった。「テークバックが大きすぎて、左打者に球が見えすぎているので、フォームから直していきたい」とプロで通用するフォームを作り上げ、村上をはじめ左打者封じを目指す。