京阪電鉄は1日、京都府八幡市の石清水八幡宮参道ケーブルで社員が酒気帯び状態で運転操作していたと発表した。勤務前のアルコール検査は上司が身代わりで行っていた。
同社の調査の結果、アルコール検査での同様の不正行為が今回を含め6回あり、計6人が関わっていたとして、関係者を処分するとともに、身代わりのできない検査手法を導入し、再発防止を図るとしている。
10月30日に利用者から同社ホームページに「社員から酒のにおいがする」と連絡があった。調査の結果、40代の男性社員が同社の基準値を超えた酒気帯び状態のまま、八幡宮山上駅で運転操作を行っていたと認めたという。出勤時のアルコール検査で基準を超える数値が出たためデータを消し、上司の50代の男性社員が呼気を吹き込み、写真撮影のみ本人が行っていた。
京阪電鉄は「鉄道事業に従事する者としてあるまじき行為。社員教育を徹底し再発防止に努める」としている。