決意の3連投だ!! 秋季キャンプに参加している中日・福敬登投手(27)が1日、北谷球場のブルペンで51球。第1クールでチーム唯一の全日ブルペン入りを果たし、来季に向け猛アピールした。
何のために沖縄に来たか。25選手それぞれが目標を掲げる中、福のテーマは明確だ。「連投に耐えうる体力と精神力を養うことが目的の一つにあります。『疲れているのできょうは投げられません』なんてない。極力ブルペンで投げようと思っています」。初日から76球、50球、51球と熱のこもった投球を見せた。
今季は夏場から勝ちパターンの一角を担った。52試合に登板し2勝18ホールド、防御率2・05をマーク。だが胸の内にあるのは安心感よりも焦燥感。「一緒に練習している誰かがブレークしたら誰かがはじき出される。居場所を守るために必死です」と言葉に力を込める。
さらにフォーム固めにも着手。2日目にはやや上げていた腕の位置を、この日は元に戻した。「春のキャンプやシーズン中にバタバタしなくていいように」。つくった居場所は渡さない。 (長森謙介)