
台風19号の影響で地下収蔵庫が浸水し、多数の所蔵品が水没した川崎市市民ミュージアム(中原区)について、市は31日、2004年に策定されたハザードマップで3~5メートルの浸水深と想定されていながら、これまで明確な浸水対策を取っていなかったことを明らかにした。市は「浸水の可能性は認識していた。対策を立てるべきだった」としている。同日の市議会文教委員会で報告した。
市によると、04年のハザードマップは多摩川流域に200年に一度の大雨が降り、氾濫した場合を想定。18年3月には千年に一度の降雨量として改定され、ミュージアム周辺の浸水深は5~10メートルとされた。
ミュージアムのある等々力緑地は、かつて池が多数存在していた土地だった。水が出やすく、1988年の開館時から地下搬入口に通じる駐車場エリアに排水ポンプが設けられている。収蔵庫は温度や湿度が管理しやすいことから地下に設けられた。過去にも大雨で駐車場エリアに水がたまることがあり、そのたびに排水ポンプで地上部分に水をくみ上げていた。

一方で、ハザードマップで危険性が示されながら、その後に明確な浸水対策が図られた記録は確認できなかった。ミュージアムは3年前から指定管理者の運営になっていたが、学芸員から地下収蔵庫を上階に移す提案もなかったという。
地下収蔵庫には絵画や浮世絵、古文書、民具、写真、漫画雑誌、映画のフィルムなど約26万点が収められているが、被害の全容はまだつかめていない。
これまでに、台風上陸時に開催中だった「のらくろ展」と画家の「犬塚勉展」の借用品の一部が地下収蔵庫にあり、水没が確認された。また漫画雑誌なども水を吸って膨張してしまっているという。
市から要請を受けた文化庁は技術的支援を決めており、国立博物館を運営する国立文化財機構のネットワークを生かし、専門家が所蔵品の応急措置や一時保管などに当たることになっている。今後、ミュージアム敷地内にプレハブを設け、洗浄や一時保管を図っていく。
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