使用する画像;sample08.JPG

演習08 図形選択の基本をマスターし、選択した画像から新しい画像を作る

これまでの演習は画像全体を対象で行ってきましたが、ここからは、画像の一部を選択して、選択された範囲を対象にして行います。

まず、sample8.JPGを開きなさい。

GIMP 画像ウインドウ 操作ウインドウ

既存の画像から一部をコピーし、新しい画像を作る手順は、

  1. 必要な部分を選択。
  2. 編集(E)〕メニューから、〔コピー(C)〕をクリック。(Ctrlキー)
  3. GIMP本体の〔ファイル(F)〕メニューから、〔画像の生成〕を選択し、〔クリップボードから〕をクリック。
  4. 新しい画像ウインドウが開き、選択した画像が表示されます。

です。手順2、3は簡単な作業なので問題はありません。必要な部分を選択するには、いくつかの方法があります。

(1) 四角形を選択する

GIMPの「ツールボックス」から、矩形選択ツール)ボタンをクリックします。

マウスポインタの形がになります。この状態で、選択したい四角形の範囲を左上から右下の方向へドラッグすれば、選択範囲が点線の点滅で表示されます。(下図)
この状態で、コピーし、〔ファイル〕→〔画像の生成〕→〔クリップボードから〕で、選択した範囲だけの新しい画像が表示されます。
選択範囲を移動させるには、
選択範囲内にマウスを移動させると、マウスポインタの形がに変わるので、移動したい場所にドラッグします。
選択範囲を拡大/縮小するには
選択範囲の4すみにマウスを移動させるとマウスの形状がのように変わりますので、適当にドラッグしてサイズを変更します。
選択範囲を解除するには
次の3つの方法があります。
  ①〔選択〕→〔選択を解除〕をクリック
  ② ShiftCtrl A キーを押す
点線の点滅が消え、選択範囲が解除されたことが分かります。
正方形を選択するには、
ドラッグの途中で、Shiftキーを押すと、正方形で選択されます。
矩形選択ツールのオプションウインドウについて
次の4つの選択モードがあります。これらを組み合わせればいろんな形の範囲が選択できます。
新しい範囲を選択(通常)
選択されている範囲に新たに選択した範囲を追加
現在の選択範囲から削除
現在の選択範囲との共通範囲
[境界をぼかす]:境界部分をぼかします。(3)で説明。
[角を丸める]:4すみを丸めます。
[中央から拡げる]:最初にクリックした点が長方形の中心になります。
[値を固定]:選択範囲の縦横比を固定します
選択部分をハイライト表示]:チェックを入れると、下図のように選択範囲が強調されます。

では、サンプル画像から、長方形選択ツールを用いて、新しい画像を作成してください。

(2) だ円形を選択する
GIMPの「ツールボックス」から、楕円選択ツールボタンをクリックします。使用の仕方は、(1)矩形選択ツールと同じです。
真円を選択するには、
ドラッグの途中で、Shiftキーを押すと、真円で選択されます。

サンプル画像から、楕円形選択ツールを用いて範囲を選択し、新しい画像を作成してください。

長方形選択ツールと楕円形選択ツールを組み合わせて選択した画像を作成し、「ex08.jpg」で保存しなさい。

(3) 選択した境界線をぼかす
選択した範囲の境界線をぼかすことで、次のような画像が作成出来ます。
選択した境界線をぼかすには、次の2つの方法があります。
(1) オプションウインドウにある「境界をぼかす」にチェックを入れてから、範囲を選択。
(2) 範囲を選択後、〔選択〕メニューから、〔境界をぼかす〕をクリックすると、次のような「境界をぼかす」ダイアログボックスが表示される。
縁をぼかす量の数字を入力して、OKボタンを押せば、選択範囲の端が丸くなります。以下、コピーし、〔ファイル〕→〔画像の生成〕→〔クリップボードから〕で、選択した範囲で境界がぼけた新しい画像が表示されます。
(4) 角を丸める
オプションウインドウで、[角を丸める]にチェックを付けると4つの角を丸めることができます。
下図は、半径を30にした例です。