仕事内容や待遇が聞いていた話とまったく違うということは、この先どうなるのだろうと不安で一杯だと思います。研修ということで、現場を経験することや予測していない仕事に取り組まなければいけないこともあります。しかし、文面から判断する限り、休日のことを含めて、新入社員を育てるという意識が会社にないように感じます。本当に育てる気持ちがあれば、いきなり現場を任せる場合でも、その必要性や今後のビジョンについて説明があるはずです。
直属の上司がいないということですが、相談できる上司や先輩もまったくいないのでしょうか? 悶々と仕事をしていても、よいことはありませんので、この先のことについて人事もしくは責任者に確認をしてみてください。休日もめったにとれないということですが、取得情況によっては労働基準法に違反している可能性もあります。
多くの新卒新入社員が仕事らしい仕事ができない中で、いきなり現場を仕切れということは特別な経験だと思いますので、将来の転職を視野に入れた中でプラスになるものがあると感じるのでれば、もう少し頑張ってみるという選択肢もあるかもしれません。ポイントは、近い将来、明確に希望した研究職への道が開かれているのかということだと思います。説明を聞き、納得できないということでしたら、見切りをつけられてもいいと思います。
就職後早い時期の転職についての人事の認識は、3カ月も1年後であってもそれほど変わりません。第二新卒採用も行われていますので、転職される場合は、会社の批判ではなく、入社前と話が違い本当にやりたいことをできる可能性がないという理由で、研究職としての強みをアピールしてください。
キャリアアドバイザー 谷所健一郎