ワークショップで、利用者を自動で乗せるバスを表現する児童。フィールドさんやダーリントンさんが様子を見守った=額小
市内の小学生が海外アーティストと将来の金沢を考える金沢21世紀美術館(21美)のプログラムがスタートした。31日は額小の4年生が英国の2人と50年後の生活を想像して体を使って表現。「未来を思い描く入り口にして」という2人との交流を通じ、子どもたちは「バスは乗客を自動で乗せると思う」と友達を騎馬のように抱え上げるなど、技術が進歩した社会を思い描いた。
21美のプログラム「カナザワ・フリンジ」では、国内外から招待されたクリエイターらが2年がかりで調査と滞在制作に臨み、地域住民と交流しながら創作表現に取り組む。
3回目の今回は初めて子どもを対象とし、英国を拠点に活動するアーティストのアンディ・フィールドさん、プロデューサーのベッキー・ダーリントンさんが参加。この日は額小で4年生59人と未来を想像するワークショップを開いた。
児童は現在と50年後の暮らしや街並みの違いを、体を動かして演じた。
「神社は参拝する人がいなくなって古くなっているかも」との意見が上がったほか、機械化が進んだ暮らしを思い浮かべた児童は「AI(人工知能)で生活が楽になると、人が働くありがたみが分からなくなる」などと感想を述べた。
フィールドさんは「慣習が変わることも考えていて面白い。街の今後を決める際は子どもの声も取り入れることが大切だ」と、今回の活動の狙いを話した。ワークショップは6日まで市内6校の4年生計414人を対象に開かれる。
2人は来年8月に再び金沢を訪れ、録音した子どもたちの声を流しながら、観客と街の未来について意見交換するパフォーマンスを行う予定となっている。