ANTIQUE COMPUTER


 特別企画「モバイルなんて10年前から・・・」

 6輪の「タイレル」がドルフィンノーズの「ティレル」になったように、「モービル」は「モバイル」という表記になった。じゃあガンダムは「モバイルスーツ」なのかい?
 携帯電話やPHS、グレ電(ISDN公衆電話)すらなかった時代でも、わざわざ外から通信していた(笑)。苦労したけど楽しかったねー。


 これが10年前のモービルネットワーカーの装備だ!

 モバイルコンピューティングってのは最近のことば。昔はモービルハムにあやかって「モービルネットワーカー」と呼称してました。選択できる機種はそう多くはなく、PC8201、PC98LT、FM-16πぐらい。そこへ登場したのがエプソンのワードバンクノート(以下WBN)。WBNについてはすでに書いてあるので、さっそく実物の写真をみていただこう。

WBN全身 雑誌と大きさ比較 これが実物。A4マガジンサイズ。1.2Kg。

純正ケース ケースに入ったロゴ ケースに入れたところ ケースの構造

 純正のキャリングケースの出来は秀逸。黒いビニールレザーにさりげなくEPSONのロゴ。ポケットはA4の書類スペース1、5インチFDサイズ(!)の物入れが2、ICカードポケットが3。本体がずれないようにプラスチックの型が入っていて、私はこの細い空きスペースにローゼットをこじ開けるためのドライバーを入れてました。

コネクター部 プリンタカード ICカード

 コンピュータとの連携を前提としており、丸形コネクタのRS232Cインタフェースを装備。プリンタカードはモデムカードに交換可能。300/1200のモデムを内蔵可。外部記憶はICカードを採用。最大32K!

WBNと音響カプラ ザウルスポケットと比較

 見たことがない人もいるかも知れないけれど、これが音響カプラだ!エプソンのCP-20はバッテリ駆動。秋葉原でやっと見つけて、外箱も保証書もAC電源もなかったので店員さんが売り渋ったけど、「どうしても欲しい」と頼んで手に入れた。電圧がWBNと同じなのでACアダプターに互換性があったため問題なし。通信速度は300bps。

 WBN+カプラ+接続ケーブル、ACアダプタ、予備の電池などに本やノートといった文具類を含めて私の担いでいたデイパックの総重量は5kgになっていました。今のノートパソコンを持ち歩いても、だいたい同じくらいになっちゃうんじゃないですかね。でもシンクパッドを見慣れてしまうとやっぱり大きく感じる。

 右は98.12月に新しく購入したバリバリの最新型パワーザウルスポケット。14.4kモデム内蔵、メモリ10M、単4電池で30時間駆動、重さ290g。これが技術の進歩の結果。

木曽の公衆電話で接続 これは木曽へ紀行文を書きに行ったときの様子。その時見たこと、感じたことを打ち込んで、即BBSにアップロード。公衆電話の上にカプラーを置いている。こんなことをやっていると何者かと思われましたね。



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