10月25~27日に「アゲンスト」と題した連載を掲載した。それぞれの時代、立場で苦境を経験した楢崎さん、中村さん、伊藤さん。サッカーに関して確かな“目”を持ったOBが現チームの印象について口をそろえたのが「個の質が非常に高い」ということだ。
そこに「それだけでは勝てない」と付け加えたのは中村さんだった。現役時代は中盤を操るボランチ。「同じプレーでも積極的に入るか、消極的に入るかで違う。発想が変わる。調子がよければ、何も考えなくても積極的ないいプレーにつながるんです」と、メンタルの重要性を語った。
戦術を重んじるフィッカデンティ監督も会見で「気持ちの部分で相手を上回らないと」と語った。優勝争いも、ACL争いも、J1残留争いも佳境を迎える残り5試合は、どのチームにとっても死闘。敵だけでなく己に勝つ精神力で勝ち点を積み重ねたい。