ナショナルズは圧倒的に不利だった下馬評を覆し、球団創立51年目にしてワールドシリーズ(WS)初優勝。30日の大リーグ公式サイトなどは、頂点に至るまでの道のりの厳しさを示した記録とデータを紹介した。
今ポストシーズン(PS)直前、ナショナルズのWS優勝賭け率は出場10チーム中7位の17倍。一方のアストロズは、トップの3倍だった。5月23日のナショナルズが、開幕50試合で19勝31敗に沈んでいた時点では、同50倍前後。WS直前も、アストロズの優勝賭け率1・43倍は、12年ぶりの低倍率だった。
ナショナルズは開幕50試合で19勝31敗。「開幕50試合で借金12以上」でPS進出を果たしたのは、他に2005年アストロズ(開幕18勝32敗)だけで、WS優勝は史上初。開幕に限らなくても「シーズン中に借金12以上からのWS優勝」は1914年、当時ボストンに本拠を置いたブレーブス(6月8日時点で12勝28敗)以来、105年ぶり2チーム目だった。
今PSはドジャース(今季106勝)とアストロズ(今季107勝)を撃破。「単一PSでシーズン105勝以上の2チームを打倒」したのは、98年パドレス以来2チーム目。同年のパドレスはWSでヤンキースに4戦4敗だったため、この条件でナショナルズのWS優勝は史上初だった。
今PSはロードで8連勝し、計8勝1敗。単一PSで「ロード8勝」「ロード8連勝」は、ともに96年ヤンキースに並ぶメジャー記録だった。
単一PSで「負ければ敗退だった5試合に逆転勝利」はメジャー記録。レンドンは単一PSで史上初の「負ければ敗退だった3試合連続でアーチ」を達成した。