今勤めてる日本の会社を早く辞めたい!
次の仕事は外資系にしたいけど、初めてだから慎重に行きたい!
という方向けに、転職準備期間中にまず何をしたら良いか、この記事にまとめておきます。
外資系初転職希望の方、ぜひ参考にしてください。
- 初めての外資系転職での注意点
- 自分のスキルの棚卸し
- 現在の年収と希望年収を考える
- レジュメ・職務経歴書の準備
- 外資系企業の求人ページをウォッチ
- 転職サイトで求人案件を閲覧
- 転職エージェントにはいつ会う?
- まとめ
1. 初めての外資系転職での注意点
外資系企業では採用までのプロセス、特に面接にかなりの労力を掛けるところが多いです。
たくさんの面接がセットされたかと思うと、突然スケジュール変更になったり、さらに面接が追加されたりします。
面接完了後、時として1か月も結論を待たされたりするケースもあります。
外資の転職は採用まで時間がかかる、という点を考慮して準備を進めましょう。
次に、外資、海外ビジネス未経験者は基本的に不利と思ってください。
外資系企業は日本企業と仕事のやり方がかなり異なっており、これに馴染めずに辞めていく日本企業出身者が非常に多いのです。
もし馴染めるような方であっても、そこに若干のリソースを取られます。
ですので、採用側としては外資の経験がない候補者の書類審査にはやや厳しくなります。
そこを補うだけの能力があるかどうかが、判断材料になるわけです。
2. 自分のスキルの棚卸し
外資系の求人で、重点が置かれているのは
- 募集職種で求められる専門知識と経験(ハードスキル)
- リーダーシップや問題解決能力など(ソフトスキル)
- 英語力・外資系・海外ビジネスの経験
の3つが大きいと思います。
専門知識と経験
外資系は入社後にキャッチアップを期待するポテンシャル採用はしません。
ですので、現在までの職歴が応募する職種とマッチしないと書類審査に通れません。
どのような求人に応募できるかを判断するために、ご自分のスキルを棚卸しておきましょう。
仕事で得たスキルはもちろん、副業や趣味で得たもので使えそうなものもリストアップしましょう。
後日応募する際に、これらをうまくレジュメや職務経歴書でアピールします。
リーダーシップなどのソフトスキル
募集要項を見ていくようになると、リーダーシップ、問題解決能力など、いわゆるソフトスキル(soft-skills)と呼ばれる能力が問われるものが多いです。
本サイトの↓記事や、ネット上の記事などを読んで、ご自分がどういうソフトスキルに強いのか整理しておきましょう。
ソフトスキルについては定量化できないので、面接の時に実例を交えた説明を求められます。
『難しい問題解決に成功した事例を具体的に説明してください。』
面接に入るまでに、こちらも準備しておきましょう。
英語力・外資系・海外ビジネスの経験
英語力が全く求められていない求人以外では、英語・グローバルビジネス関係の実績は重要です。
海外とのビジネス、留学経験等がある方は詳細をまとめておき、あとでレジュメに記載しましょう。
ない方は、レジュメ上でご自分の英語力を証明する手段が必要です。
最低限TOEIC(トイック、トーイック) L&Rは取得しておくべきです。
転職準備期間にスコアを伸ばす学習をして、何回か受験しておきましょう。
TOEIC L&Rの学習には、スタディサプリのTOEIC L&R対策コースをお勧めします。
目標点数に合わせて学習できたり、間違えた問題をあとで復習したりと、紙の練習問題よりずっと効率よく学習が進みます。
短期間でのスコアアップには持ってこいだと思います。
3. 現在の年収と希望年収を考える
日本の会社に勤めていると、自分の年収金額をあまり気にしていないと思います。
注意していただきたいのですが、自分の年収=基本給じゃないですよ!
自分の年収=基本給 (ボーナスも含む) +手当類ほとんど全部になります。
具体的には、源泉徴収票の『支払金額』が、あなたの年収です。
日本の企業の中途採用は『前職の収入を考慮の上優遇』とか言いますが、だいたい年齢役職で初めから決まってると思います。
外資系企業の場合は年収のオファーはかなりフレキシブルです。下手すりゃ言い値で上がります。
現在の年収よりどのぐらいアップしたいか、目星をつけておきましょう。
4. レジュメ・職務経歴書の準備
外資系のレジュメ(resume, CV, 英文履歴書)と職務経歴書は、法令書式に代表される日本の定例フォーマットとかなり違います。
初めて作成するのは時間がかかると思うので、サンプルを見て準備を始めましょう。
下記リクルートエージェントのサイトに、非常にわかりやすい書き方の解説があり、サンプルがダウンロードできます。
参考にして、ご自分のものの準備を始めてください。
「英文履歴書」の書き方のコツ
英文レジュメ(resume, CV)の書き方を丁寧に説明してあります。
こちらはサンプルの数は少ないですが、営業、エンジニア、人事職のレジュメのサンプルがダウンロードできます。
職務経歴書の書き方・職種別の書き方見本
職務経歴書の書き方を非常に丁寧に説明しています。
しかも、職種別に数十種類のサンプルがアップロードされていて、非常に参考になります。
ご自分の職種のサンプルがあったらぜひダウンロードしてください。
5. 外資系企業の求人ページをウォッチ
外資系求人の募集要項はどのような内容なのか、興味のある企業の求人ページのウォッチを始めてみましょう。
↓記事では各社の募集要項をレビューしていますので、良かったら見方の参考にしてください。
Google編: 募集要項から読み解く外資系IT企業求人・グーグル
Amazon編: 募集要項から読み解く外資系IT企業求人・アマゾン
Facebook編: 募集要項から読み解く外資系IT企業求人
Apple編: 募集要項から読み解く外資系IT企業求人・アップル
また、私のTwitterアカウントで、初めての外資系転職に良さそうなIT系の求人案件をツイートして紹介しています。
よろしかったらフォローしてみてください。
6. 転職サイトで求人案件を閲覧
スカウト型転職サイトは、簡単に職歴などを登録すればすぐ使えるようになります。
登録後は大量の求人案件にアクセスすることができますので、外資系の求人案件でどのようなものがあるのか参考にできます。
スカウト型転職サイトは転職を思い立ったら(今の会社を辞めたくなったら)すぐ登録するのがお勧めです。
転職準備期間中も、サイトから求人案件ほか様々な情報を得られるからです。
すぐ転職の意思がなければスカウトメールが来ても、断っても問題ありません。
下記のスカウト型サイトは外資系の求人に強いので登録をお勧めします。
登録自体は簡単な職歴の入力程度で完了します。
スカウト型サイトは、登録すると結構な数の案件情報メールが来ますので、あまりたくさん登録しない方がいいです。
登録企業数が最も多いのはビズリーチだと思います。
ビズリーチ: https://bizreach.biz/
キャリアクロス: https://www.careercross.com/
DODAグローバル: https://doda.jp/global/
転職サイトで具体的にどんな企業が求人を掛けているか、日々チェックしておくと良いです。
ちなみに、転職サイトはこちらがOKしない限りは、相手先企業などに個人情報は一切出しませんので安心してください。
7. 転職エージェントにはいつ会う?
転職エージェント、転職コンサルタント、いわゆるヘッドハンターは、外資系の転職では定番のパートナーです。
ですが、まだ転職時期も決まっていない時期は、転職エージェント型サイトには登録しない方がいいです。
担当エージェントが割り振られてしまうと、すぐにでも面談になって先へ先へと進められてしまいます。
転職エージェントはレジュメや職務経歴書の書き方をアドバイスしてくれたり、相手先企業の内情を教えてくれたり、きめ細かいサポートをしてくれ、かなり高い確率で希望企業との面接までもちこんでくれます。
転職エージェント型のサイトに登録するのは、そろそろ転職、のタイミングが良いと思います。
個人的なお勧めは何度かお世話になったリクルートエージェントですが、下記3社とも大手で紹介可能案件数も非常に多くおススメです。
リクルートエージェント: https://www.r-agent.com/
JACリクルートメント: https://www.jac-recruitment.jp/
ロバート・ウォルターズ:https://www.robertwalters.co.jp/
8. まとめ
かなり長文になりましたが、お読みいただきありがとうございました。
どうでしょうか。外資系転職活動の準備にあたって、大枠をご理解いただけましたでしょうか。
ぜひ当サイトの他の記事もご参考に、初めての外資系企業への転職、頑張ってください。
何かご質問などありましたら、記事へのコメントか、お気軽にTwitterで@メンション下さい。
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- 初めての外資系転職での注意点
→外資の転職は採用まで時間がかかります。粛々と準備しましょう。 - 自分のスキルの棚卸し
→自分の専門知識と経験、リーダーシップなどソフトスキルを実例も含めてリストアップしておきましょう
→海外ビジネス経験がなければTOEICを受験、スコアアップを
- 現在の年収と希望年収を考える
→今の年収=源泉徴収票の支払金額
→外資系は年収の設定にフレキシブル、希望額を考えておきましょう
- レジュメ・職務経歴書の準備
→初めて作成するのは時間がかかると思うので、すぐ準備にかかりましょう
- 外資系企業の求人ページをウォッチ
→興味のある企業の求人ページで募集要項をチェックして勉強しましょう
- 転職サイトで求人案件を閲覧
→大量の求人案件にアクセスできるので、ぜひ1サイトは登録してみてください
- 転職エージェントにはいつ会う?
→転職時期も決まっていないうちは、転職エージェント型サイトには登録しない方がいいです